本日のセミナーには思わぬ飛び入りが参加。「フォトのつばさ」の開発者陳さんだ。テーマはカラーマネージメントシステムをいかに効率良く運用するか、と言うテーマだったのだが、最後はブラウジング大会になってしまった。
実は最近BBSで知ったPhotoMechanic(私のとっての出所は湯浅さん)も一緒にデモして多いに盛り上がった。PhotoMechanicの良いところはヒストグラム表示してくれることとMac OS Xで動くこと。でも使い勝手とスピードは「フォトのつばさ」が抜群によい。(プラットフォームの違いはあるが)PhotoMechanicインターフェイスを見ているとなんだかMac用のソフトウェアのような気がしないところがちょっと玉に傷。もともとWindows用のソフトウェアをMac用に移植したのだろうか?
「フォトのつばさ」の2画面、4画面比較は思ったより使いやすいが、ノートでは4画面比較は狭すぎてあまり効果がないと思っていた。しかし陳さんのデモで、これをデュアルディスプレイでやるとかなり快適なことにも気付かされた。(もちろんドッキング表示ではなく、セパレート表示で各画面に割り当てて使用する。)
こんなところに書いていいのかどうか分らないが、陳さんによると「フォトのつばさ」はすでに次の目標に向かって開発を進めているのだそうだ。小さな目標としては先のヒストグラム搭載。あるいはレーティング機能の搭載。大きな目標は後のお楽しみ。あまり多機能になって使いにくくなるのはカンベンだが、有効な機能追加は望むところだ。
久しぶりにゆっくりお会いして食事をしたが、あたしがお連れしたのはなんとチャイニーズ。でももっと驚いたのが、そこのマスターも、板場も美人のおかみさんも皆「陳さん」だったこと。5~6人の陳さんに囲まれて楽しい食事の時を過ごした。
今日のメニューは
エビの唐揚げ
エビしんじょのようなエビ肉のお団子(今日はエビメニューすべてが30%引きだった)
チンゲンサイの炒め物
北京ダックならぬ豚肉の北京風
名前はわすれたが、菜っ葉とハムのサラダ。
ビール5杯(うち3杯があたし)
最後にデザートで杏仁豆腐がおまけで付いた。
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PX-6500
エプソンのPX-6500がやってきた。1年半ほどしか使用しなかったPX-6000を下取りに出して(たった4万円だったけど)購入したもの。何といっても階調再現性が非常に高い。グラデーションの再現力はぴか一だろう。そして色再現に無理が無い。特にマゼンタからオレンジにかけての色彩のぎこちなさがなくなったこと、スーパーファインペーパーでも十分な色再現が可能なことがその決め手となった。
実は今PX-5500もテストで使用している。これも悪くないのだが、長いこと使用することを考えると、インクタンクの小ささはいかんともしがたい。長期間(2年以上)の使用を考えると多分PX-6500の方が安上がりのような気がする。(実は細かいデータを取っているわけではないのだけれど)
それと当然だが、いざという時A2サイズ(もちろん最大125cmまで)を出力できる。結構このての需要はあるのだ。
ただ、プリントサーバに繋いでいるのだが、OSXではどうも思ったように使えない。これは前からそうだったのだが、ネットワークLANカードで共有したほうがよさそうだ。
PX-5500もそうだがAdobeRGBの画像をLabを通さずに直にプリンタが持つAdobeRGBの色域に描き出す機能はさすがに素晴らしいものがある。絹目調のペーパー(これって何でこんな変な名前にしているのだろう? ずっと本気で絹目の紙だと思って見向きもしなかったのだが、実際に使用してみるとものすごく良い紙だ。ちょうどよいくらいの彩度、光沢感で、バライタ紙を自然乾燥した風合いに最も近いといるんじゃないかしら?これでももう少し薄い紙で、異様に白すぎないと大好きになるんだけどな。)とのバランスは今まで感じていたインクジェットプリントの好きになれない部分を完璧に補完していると感じた。
まだ使いこなしているとはいえないが、そんなに時間がかかることなく、馴れ込んでいけそうな気がする。
これはレポート物だと感じた。6000から6500へのマイナーアップデートのような型番だが(20万円も出して買い換えたのに、形もほとんど一緒でちょっとつまんない)中身は非常に大きなメジャーアップデートだと言える。
今日の出来事
本日のお題は二つ。
先だっての撮影で撮り漏らした、と言うよりも追加されたハンバーガーの撮影。たった一個のためにキッチンスタジオをかりるのももったいなく(最近は再呈使用時間が時間の設定が多くなってきたし)私のスタジオで撮影することになった。
4Fはレギェラーの撮影が進行しているが、セミナールームは月曜以外は撮影、会議に使っている。(こうなってどれだけスケジュールの組み換えが楽になったことか、計り知れない)。
前回同じようなシチュエーションで撮影があった時に丸二日間は肉の焦げたにおいと油のにおいに悩まされた経験があったので、早速電気街に行き、換気扇を購入、窓に取り付けた。ついでにドン・キホーテで携帯コンロとボンベ、フライパンなどを仕入れ、準備万端でお客様を迎えた…。
ところが、ほとんど仕込み済で、何にも火を使わない。このまま行くと全ての投資が無駄になりそうだったので、無理やりベーコンを炒めさせたが、(もちろん写真的にはこれが正解)それも30秒ほどで、前もって半日かけてセットした新しい“仕掛け”は「キッチンスタジオみたいになったね」の一言で報われるのみとなってしまった。
もう一つは写真学会主催のカラーマネージメントセミナー。今年もやるのだが、前回の講演型式はもうやめようということになり、今度は寸劇型式?で行うことになってしまった。
もちろん提案してしまったのはあたし。よせばいいのに…。
たとえば私がデザイナーさんに渡したデータがどうも色が悪い。デザイナーさんは、私のスタジオでも仕上がりを見ているので、ディスプレイがおかしいのではないかと疑いサポートに電話すると、いきなりi1 モニタを持ったサポートが現れ、ディスプレイチューニングをする、ていった具合の…。
でもこれって実際にやろうと思うとムタクチャ大変なのだ。今日もそれで台の大人が5人顔を寄せ合って「ああでもないし、こうでも無い」と大変なこと。
お金をかけずにこれだけのことをやるっていうのは、「無謀」に近いのかも知れんなあ。
と言って始まっちまったし…。
セミナー
今週も新しいメンバーを迎えてセミナーが始まった。
今週のお客様は、印刷会社の商品企画部からお一人(少し毛色が違いますね)、カメラマンお一人。カメラマンの方はネット上でカラーマネージメントを検索していて“引っかかった”のだそうだ。
ネット上で見つけて(特に電塾も知ら無いそうで…)いきなりこれだけ高額のお金を振り込み、受講しに来ると言う根性には敬服し、ついあたしもリキが入ったセミナーになってしまった。払った金額に見合うだけのことはしたいと思う。
一部にはすでにカラーマネージメントなんかもう古いというお話も聞くが、それはすでにもう何年もカラーマネージメントを実践してきた人たちの言う言葉で、次のステップを模索始めているんだろうと思っている。それはそれとして、未だに完璧に仕上がっていない(スイッチを入れると、カラーマネージメントが完全自動で実行し、いっさい間違を起こさないというところまで行けていない)現時点ではカラーマネージメントを上手に扱うと言うことが必要だと思うのだ。
そのために、今さらながら、基礎の基礎を繰り返し、セミナーを行う。多くの方々は次のステップを必要とし、興味も次に移っていき、あたしにも、いつもでもおんなじ事でなく、何かもっと目新しいことを! という要求もあるのだが、もう少しの間は底辺を作り上げることにかまけていようと思う。トップを走るのはとりあえずその能力のあるかたがたにお任せして。
デジタルを今日初めて、その知識の“仕入れどころ”を探している人たちはまだまだいるのだもの。もう少しだけ続けようっと。
2005年9月の電塾
今日は電塾。あたしは先月お休みしてしまったので、今回は久しぶりで楽しみだった。夏の題合宿に参加した人間は知っているが、 Photoshop worldへの誘いが、Adobe Systemsの栃谷さんから発表された。まだなんだかよく分からないが、とにかくPhotoshopのお祭りであることは確実らしいので、すでに何となく楽しみになっている。
そろそろかと思っていたが、マミヤのZDは未だに顔を見せない。
35mmタイプのデジタルカメラの高画素側が2000万画素に届こうとしている今となっては画素数・金額的には100万円前後ではあまり“おいしい”とは思えない時代になってしまったような気がする。“手持ち”が可能なデジタルカメラはおよそ2,200万画素前後で落ち着くだろう。それ以上の4,000万画素クラスは三脚必須のカメラ(それでも手持ちで撮影する強者もいるだろうけど…私自身電信柱に登っての4×5の手持ち撮影なんてことをよくやっていたのだもの)というような棲み分けがでてくるものと思っている。
その意味では、中途半端なところに落ち込まなければいいな(中途半端は逆に言えばニッチともなり得るわけだけれども)と思っている。せっかく世に出るデジタルカメラなのだから。
今日はそのかわりにCANON EOS 5D、CANON EOS 1D Mark II Nを見ることができた。1D Mark II NはダブルスロットにJPEGとRAWを記録し分けることができる事が最も私の気持ちを引いてくれた。撮影しながら、バックアップとRAWとJPEGの同時録画できるという唯一の存在だ。通常はJPEGを使用し、いざと言う時にRAWを使用する、あるいは、JPEGは即納品に使用し、本番はRAWで、というような使い方も想定でき、無駄の無いバックアップと記録形式の使い分けができると言う、申し分の無い記録方式だと思う。多分1Ds MarkII Nも同じような機能を搭載してくると思われ、これは楽しみだ。
5Dに関しては、我々にはまだ実写ができないとのことで、なんのコメントもできないが、実写した山田氏のお話によると、20Dからのアップデートは充分に価値があり、CANON EOS 1D Mark IIのサブ機と言うにはかなりつらいだろうとのコメントがあった。外側から見ただけだが、何となくうなずけるものを感じた。
湯浅さんが持ってきたワイアレスのシンクロ装置、ビデオトランスミッター等はなかなか、実用性の高いものだという気がした。特にシンクロトランスミッターはうちのスタジオにも一つ欲しい。[ビデオ]は飛ばさなくても、直結でもま、いいかな、と思う。これは撮影スタイルの違いによるものだろう。
久しぶりの電塾は、やはり面白いものを見ることができ、楽しかった。
撮影料金とデジタルカメラの値段
昨日と今日は久しぶりにスタジオでじっくりと仕事ができると持っていると気がつけば月末。出しそびれたり、ペンディングになっていた見積もりの確認、先日のデータの仕上げ(パンのキズの修正など結構処理が多い仕事だった)、新しいデスクトップピクチャーの仕上げなど、結構マシンに縛りつけられる日々だった。
最近電塾のBBSで話題になった話だが、撮影料金、特に機材費はどうなっているのか?、印刷会社から見ると400万円のデジタルカメラで撮影されたデータと同じギャラだでいいのか?と言う話題が持ち上がった。雑誌系とコマーシャル、コマーシャルでも底辺と超一流とでは取り扱い方も違うのだろうが…。
私の場合は底辺の仕事を多くこなしてるので、高価な機材を多くは投入できない事情がある。そこで35mmタイプを多く使用することになる。…そこで。
400万円であればいいデータで10万円であれば悪いデータなのかしら?
撮影方法でカバーできるところもあれば、400万円のデジカメでも取り扱いが悪ければぼろぼろのデータを作ることもありうる。力量の均衡するカメラマンが同じくらいの感覚で撮影した場合にはその差がでるのは当然だろう。
私は以前はその「400万円」するデジカメを所有していたこともあるが、複数台の用意を迫られ、また、自分の仕事に合わせて35mmタイプのデジタルカメラに移行していった。
とは言え、拡大使用において150%以内(Nikon D2X で長辺6432ピクセル)であれば400万のデジタルカメラに充分に太刀打ちできると持っている。仕様寸法がキャビネや手札であれば、クロップモード(600万画素で撮影するモードでこれはNikon D2X 特有)さえ多用している。しかし、それ以上の時は素直にバックタイプをレンタルする。努力と根性だけでは越えられない壁があるのだもの。
とは言え、商品撮影等正確な色彩が必要な撮影においては同等に比較できるのは35mmタイプでもハイエンドのカメラで(ニコンであればNikon D2X 、Nikon D2Hs、キヤノンであればCANON EOS 1D Mark II、CANON EOS 1Ds Mark IIクラスをさす。CANON EOS 5Dはまだ触っていないので分かんない)10万円台のデジタルカメラは、あくまで「条件付きで」仕事に使えるクラスだと言える。この条件を明示しないで交わす議論はベクトルが会わずただの水掛け論になってしまうだろう。
ただ、実際には高価なカメラを使うカメラマンは実力も同時に持っている場合が多く、安価なカメラばかりを使うカメラマンにはデジタルの基礎知識さえない場合が多く見受けられ、表題のような言われ方をされてしまうこともあるのかもしれない。もちろん高価なカメラを使用していても使いこなせていない向きが以内ともかぎらないしその逆もあり得るのだが。
本来の話題とは微妙にずれてしまう事のように見受けられるので、あえて、個人の日記で書くことにした。ギャラははデジタルカメラの値段ではなく、その仕上がりに応じて支払われるのが理想だと言うことで今日の話題はおしまい。
飲みすぎに注意!
やはり起きれない。頭ががんがんし、食欲も無い。昨日飲み過ぎたようだ。特に最後の焼酎が2杯ほど多かったようだ。しかし今日は午後1時から代々木のレンタルスタジオで撮影が入っている。久田を拝み倒し、遅刻の許可をもらう。ダカラと麦茶を大量に飲んでひたすらアルコールの中和と排出に全力を挙げ、11時には何とか立ち上がることができるようになった。セットはすでに昨日作ってあったのでうんしょと担ぎ(食欲はまだ無いのでもちろん昼抜き)スタジオ入りをした。
私の行いが良いのか、いきなり最初が揚物のバーガーでちょっと「うっ」とくる。もちろんクライアントには悟られないように美味しそうだと連発し、コロッケバーガーさんに「ハイ笑って~」「うん!その笑顔最高お!」と言って撮影する。3時くらいには完璧に体調も回復し、お腹が空き出したので、「このフランクフルトちょっと味見」といつもの銚子に戻ることが出来たので良かったが…。
この日も単品メニュー12カットにイメージ2カットを撮影し、無事に撤収出来た。
やはり撮影の前日の飲み過ぎには注意しましょう。
のんべの鹿野
月曜日は毎週のようにセミナーがある。7月から始めた「新・優しい電塾」だ。今週は8月のセッションの最終回とあって、セミナー終了後皆さんと飲みに出かけた。
カメラマン一人と製版オペレーター、そして私。セミナーはそんなに堅苦しくしてるわけではないが、高価な受講料を払ってくださっていることを考えると、おちゃらけている時間はもったいないので、勢いがっちりと四つに組んで行うことになる。そんな中では、自分の感想やおかしな事例などをお話しする事があまり出来ないが、セミナー終了後はさすがにリラックスしてお話が出来る。特に今回は製版系の方とカメラマンの組み合わせだったので、私が出る幕無く、お話が進むこともあり、興味深かった。何しろ製版オペレータとカメラマンが直にお話をする機会というものは、あまりないのだもの。カメラマンの方は茨城から毎回3時間をかけて受講しに来てくださった。頭が下がる思いだ。(しかもあたしと同じお年)
9時にはお開きにしないと、自宅まで帰り着けないとのことで、早い時間に終了した。しかし、私の方が幸せな気分になり、ちょっと飲みたりなくなってしまい、なじみの「権兵衛」さんにちょっと寄り道。
何だか再開した日記では鹿野は毎日のように朝まで飲みまくっているようだが、先週から今週にかけては特別だった事を言い訳させていただく。22日は何しろなじみの寿司屋の大将が体を壊したといっては出かけ朝までのみ、23日は東京のセミナーをおえて二次会、24日は京都は笠井さんにお会いして北野天満宮側のお茶屋、25日は台風に足止めされて、祇園、そして今日、29日はこんな具合だ。約一週間で5日間も朝まで飲んで、しかもセミナーを4回(あたしのセミナーは最近短くて4時間、長いと7時間になってしまう)朝からこなしている。こんな中で連載の原稿も書いているし、もちろん撮影も行っている。ホントに毎日これだけ飲んでいたら絶対に身が持たない。先週は特別です。さすがに今日はかなりからだが怠く、そろそろ体調をリセットさせないと…。
京都二日目
京都2
一昨日の国際フォーラムでのセミナーに引き続き、本日のセミナーのお題は、基礎の基礎からカラーマネージメントを通り、デジタル撮影まで。最後にPhotoshop CS2のデモとてんこ盛り。朝10時から、夕方5時までの(もちろん昼食はいただくが)拷問的なセミナーだ。お相手は、印刷会社のオペレーター、営業さん。やるほうも結構大変だが、聞いているほうも机にかじりつきで、結構つらかったと思う。
セミナーが終了し、反省会?と言うのか二次会でまた盛り上がってしまい、気がつくと18時58分の新幹線を乗り過ごしてしまった。(実はこれがむちゃくちゃラッキーだったのだ)
19:00の便以降が台風の影響でみな運休となったのだ。当然、これに間に合って乗車していたら、「列車ホテル」という名の冷房も効かない新幹線の(ほとんど横にもなれない)監獄に朝まで閉じこめられるところだったのだ。
この時点では、運航再開のめどは立っておらず、いつ新幹線が動くともしれない状況だったので、あたしはさっさとあきらめて、蓑内氏にSOSを打診。すぐにウエスティン都ホテル京都(都ホテル)を確保してくれ、金城君と私との三人で、今度は祗園のディープな世界にナイトダイビングと相成った。
なんとそこは、ちょうど昨日の昼間にロケをしていた場所で、昨日はすだれの奥はどんなんかなあ、とおもっていたまさしくその場所に今日は座っている。
この日も二時過ぎまで飲み続け、よくぞこんなけ飲めるものだなあと我ながらに感心する。(実はこのところ3連チャンでセミナー×深夜までの飲み、ということを繰返しているのだ)。
都ホテルは20年ぶりくらいで、改装後は初めての宿泊だったが、相変わらず快適なホテルだ。新幹線の駅からちょいと遠いのが玉にキズだが…。おかげさまで、朝9時までぐっすりと眠ることができ、逆にリフレッシュすることができた。
昨日のチケットは、通常は翌日はのり遅れた場合の自由席券として使えないのだそうだが、当然その後の列車は運休していたので、本日の指定席券に振り替えてもらうことができた。
京都第一夜
京都にいた。
学校アルバム組合のセミナーの集合時刻が9時と早いため、前泊となり、せっかくだから直近に仕入れたシグマ10~20mmの性能テストを京都のお寺さんで行おうと、Nikon D2X をもってきた。夕方あこがれの笠井さんと一緒に食事をする約束をしていたのだが、笠井氏、横島氏が京都駅まで迎えてくれ、そのまま、ロケ場所に案内してくれた。私ごときにありがたいことだ。
笠井氏も、テストをする機材があると言うことで、一緒に撮影。私が10~20mmの超広角機のテストなら、笠井氏は250mmや360mmの超望遠レンズをあおって撮ると言う、全く性格が異なる撮影だったので、いったんお別れし、私は山門等を横島さんとニコンの12~24mm とシグマの12~24mm等とレンズを付け替えて撮影。また合流し、祗園の町並みを撮影して、氏のオフィスにお邪魔する。CRTとLCD 合わせて3台のAdobeRGBを再現可能なディスプレイが並べられた机に呆気にとられ、膨大なカメラのストックに感嘆した。残念ながら最後まで心を許してくれなかった(けれどもずっと75cmの距離に寝ころんでいた)大吉君にお別れをし、上七軒という歌舞練場に併設されたビアガーデンに向かった。奥様もご一緒で、今日アシスタントを付き合ってくれた金城君、横島さんのお友達であり、大阪でスタジオを経営している中村さん、そして明日のセミナーの主催者である、蓑内印刷の蓑内さんという総勢七人の宴会が始まった。
ここはビアガーデンと言っても元々が置屋さんで、浴衣姿の舞子さん、芸子さんがビールを注いでくれると言うありがたいお店。地元の笠井氏、蓑内氏は今回初対面だったのだが、いきなり意気投合し、(おまけにお二人とも芸子さんたちを良く知っていてお久しぶりだのしばらくだの言っており、うらやましい限りだ。私などは直接芸子さんとお話するのは初めてなので、すっかり緊張して、柄にも無くかしこまってしまっている。)
宴会は深夜に及び、千代菊姉さんと言う皆さんのお知り合いの芸子さんのお店に場所を移し、これであたしもとうとう京都に一見さんでは無く、訪れることができるお店ができたわけだ。