Think Padが!


 「フォトのつばさ」の余りにも素晴らしい動きに感動し、撮影後の最初の仕事であるセレクト作業を全てこれにしようと、久しぶりにウィンドウズノートを…早川先生に言わせると「永嶋さんは長年のAPPLEへの操を捨てかけ、鹿野は秋葉原に走った」のだが、実は秋葉原では肝心のThink Pad X40のハイスペックモデルがどこでも置いてなかったため購入は不可能で、結果的には価格.comの最安値通販で買ってしまったのだけれども…購入した。スタジオのマシンにも「フォトのつばさ」を入れてあるのだが、ロケの空き時間や移動の時間をもっと有効に使いたいというのがその目的。
 今日も400カット余りを撮影し、そこから50カットほどの候補をセレクトし、最終的に3カットのOKカットを得るという作業、つまり、どう見ても不要カットを捨て、残ったもののピントを確認し、これも別にして、残りをこれでもかを比較し、50カットほどまで絞る作業を帰りの電車の中で1時間もかからぬうちに終わらせる事が出来た。スタジオに帰ってからそれらを現像し、最終的に3カットをセレクト。そこまでは実に快調だった。
 Think PadにはCDドライブがついてないので、外付けのCDを棚の上に用意していた時、棚においてあったドライバ(物理的なドライバで、プラスとかマイナスのヤツ)をおっことしてしまった。
 ドライバはまっすぐに立っているディスプレイの薄いすき間(たぶん5mmも無かったろう)を見事に直撃し、液晶は短い命を終えてしまった。買ってからまだ1週間経っていないのに…。なんとも綺麗だったので写真は撮っておいたのだが…
 ショックは大きい。目の前が暗くなった。
ちなみにIBM修理では90.000円。町の修理屋さんでは新製品で在庫が無いとかで、やっても80.000也との事。
 X31に買い替えてしまおうかしら?
 そうそう、Think Padを購入したので、電塾でも噂のCF32Aも購入した。途端にMac用のドライバも公開され、実に便利に使用している。CF32AとFireWire経由の取り込みとでは、殆ど差を感じない。という事はわざわざUSBのカードリーダーを持ち歩かなくてもよいという事だ。(もっとも予備という事で、持ち歩いてはいるが…)

千駄木の二人展


私にとって大恩あるイラストレーターである根岸さんの二人展が千駄木の雑貨屋さんでオープンしたので早速“久田”と二人でお邪魔してきた。お店の片隅を借りたささやかな展示会ではあるが、独特のタッチで描かれれたサンタさんのイラストとその人形(これは根岸さんのお友達で森さんという方が作られている)や帽子は私達の心を和ませてくれた。サンタさんのクリスマスの準備を描いた塗り絵は私の一番の気に入り。1時間ほど拝見し、近くのフランス料理屋で食事をご一緒する事になり、時期的にボジョレヌーボーに走り、また私的には初めてのチーズフォンデュをつつき、泥酔して帰宅することになってしまった。

もし千駄木付近に足を運ぶ機会がこの一週間にあるのでしたら、ぜひお立ち寄りくださいませ。小さな展示会ではありますが、結構楽しめる事請け合いです。とくに小さなお子さんをお持ちの方は。

About Cloth 二人展 11月29日まで
11時30分~よる7時まで
文京区千駄木2-29-4 Recherche(雑貨屋)にて

カノッサンの屈辱II

島村美紀というカメラマンと知り合ったのはもう10年以上前の事だ。知り合ったその日にお互いに廃虚好き、モノクロプリントにセピア調色、不思議な[ぼかし]好き、という共通項があり、昔は一緒に塀を乗り越えたり、廃虚を撮影して帰ってきたらば車がレッカー移動されていたりと、大変な目にあいもしたが、今は懐かしい思い出。一緒に撮影に行く事はなくなったけれども、いまだに付かず離れずのおつきあいが続いている。
最初は彼女は日大芸術学部を卒業したてで、アシスタントをやってもらっていたのだが、その内にあっという間にカメラマンになってしまい、私がもたもたしているうちに、さっさとどこだったかの大賞を取り、ニューヨークデモ個展を開き、もうすでに20回以上の個展を数える立派な作家タイプのカメラマンだ。
ここのところ招待状を頂いても拝見できない事が多かったのだが、今日はうまく時間がとれ、拝観する事が出来た。
久しぶりの彼女の作品は何だか熟成感が増し、柔らかな廃虚に見えた。徐々に変化するタイプの作家さんなのだと思う。
いくつかの廃虚情報を交換し、またあう事を約束した。

長崎は今日も大快晴だった


 五島列島とハウステンボスのどちらに行こうかとずっと迷っていたが、五島列島に行くのなら、一泊はしたいと思い、今回は見合わせる事にした。早朝の出島を撮影しながら湊まわりで長崎駅へ向かい、快速電車でハウステンボスへ。長崎って、駅と湊が隣り合わせであるんだね。ちょっとびっくり。
 初めてハウステンボスにきたけど、すぐそばに分譲住宅があり、これがもちろん全て大きな洋館。運河を引き込み、全ての家に船着き場があるというとんでもない所。ヨットの趣味は無いけど、自宅からシーカヤックで遊びに行けるって良いねえ。(でも電車は一時間に一本だ。クラスにはやはり不便か…リタイア生活をここにきめれば孫が喜んで遊びにきてくれるかも…
 ま、アトラクションにはあまり興味がないけどパスポートをつかって入り、洋上クルーズやらキャナル(運河という意味。光瀬龍の東キャナルシティってしってます? 高校生のころにむさぼるように読んだのを記憶しています)クルーズは結構快適。5~6分置きに出ているので客が途切れたところで乗るのがコツです。三回のってやっとわかった。
 ま、どこに向けても写真は撮れるけど、どうも画一的な社新になってしまうので、それならと、全て105mmマクロで撮ってやろうと決心し、あの広いハウステンボスを全て105mm をつかって切り取って見た。もっともこれも場所が広いから出来る事だね。
 
 今回はバックアップメディアにEPSON製のP2000を持っていった。バックの中にほおり込んでおき、メディアがいっぱいになると次々に差し込んでバックアップすることが出来、最終的に5GBのバックアップが可能で、途中でどんな絵が取れていたのかも確認できる。ホテルや船内で PowerBookG4 15 inch にさらにバックアップ。こんな使い方で、最後にはバッテリーマークがでたが、これだけ出来れば十分でしょう。すぐれ物です。

長崎は雲ひとつ無いピーカンだった


 12日の夕方から長崎印刷工業組合主催のセミナーに参加してきた。セミナーは第一部がカラーマネージメントが走れる道を作ろう。第2部がデジタルとアナログの違い。二つまとめてデジタルデータが正しく渡る道すじ、といういつものお題目ではあるが、夜の6時から9時までという遅い時間にもかかわらず皆さま一生懸命に聞いていただけたことが、幸せであった。
 当日はセミナーが夕方からとあって、早朝に出かけ、長崎につき、観光、というか私の好きな羊羹じゃなく洋館の写真を撮りまくるためだ。しかしオランダ坂と間違えて何でもない坂を上ってしまい、かなり上に登ってから間違いに気づき無駄な体力を使ってしまった。長崎は例によって快晴である。晴れ男の面目躍如だ。やっとたどり着いた大浦天主堂は内部撮影禁止で、哀しくグラバー邸に上る。登ったところで下から簡単に登れるエスカレーターがあったのに気がつきしょげ返る。
 長崎は交通信号が少ない。飛ばすことが出来ないほど坂道が多いせいだろうか? そして驚くほど猫が多く、皆丸々と太っている。おまけに飼い猫でもなさそうなのに、人に慣れている。あちこち道に迷ってさまよったおかげで20匹くらいの猫に遭うことが出来た。中でも洋館の休憩所に寝そべっていたコは3ヶ月くらいの小猫で“おかく”にそっくり。喉をなでると首を伸ばしてごろごろという。そのまま引ったくって東京に戻りたいという欲求を押さえつけるのにものすごく苦労した。この子をつれて還ればあたしは幸せだけれども、この子はマンションの中で飼われてかわいそう…この素晴らしい環境に比較すると、東京のマンション暮らしは最悪だよね。