4×5のカメラ、どうしよう??

 4×5…こいつを撮影に引っ張りださなくなってから、どれだけ経つだろう? 
確か4年くらい前に料理撮影で使ったきりのような気がする。中を開けてみると、一部分にカビが生え始めていた。これでは、せっかくの資産が一文にもならなくなってしまう。ポラロイドホルダーには、モノクロポラが残っていた。もっとも、ほとんどのカメラマンもそうだろうが、資産としての償却はとっくに済んでいる。というので、気に入っているレンズだけ残して、すべて売り払う事にした。多分いくらにもならないが、それでもメモリーカードやレンズの1本位は購入できるのではなかろうか?
で、せっせとカビを落とし、磨いておいたが…。どうしようかねえ?
 正直な話、バックタイプのデジタルカメラを使用する最も、多分もう使わないだろうなと思うのだ。何せ、3000万画素を超えたイメージセンサーでは、大判レンズもそんなに使えないだろうし、ピント合わせが追いつかないだろう…。デジタルバッグ用に開発されたカメラを使用するほうがはるかに理にかなっている。
 そういえば、あたしのスタジオの最後の銀塩のとりでになっていたお仕事も、今年になってから銀塩での依頼が来なくなってしまった。いつの間にか、あまたデジタルカメラあtる100%になってしまっている。余ったブローニーEPP100本!堀内カラーに置いてあるヤツどうしてくれるんだ!!これだって5万円位したんだもの!
誰か買わない?モノクロポラも余っているからあげるよ!!
 うん? そうなるとブローニーカメラもいらないってことになりそうだね?
あたしはずっとゼンザブロニカを使用してきたんで愛着は一番多いけど、これどうしよう?きっと売っても二束三文だよね?最近までは銀塩フィルムとデジタルカメラの比較って結構あったんだけど、すっかりそんな依頼もなくなったしなあ…。

メモリーカード

4GBのCFカードを買おうかどうかずっと迷っていた。もちろん銘柄はサンディスクのエクストリームIII。一枚入れたら、それだけで十分な撮影が多く存在しそうだ。(あたしがロケでメインで使用するNikon D200はRAW圧縮があるんで高周波成分が少なければ1ファイル約7メガ、多くて10MB前後だ。ということは2GBで約200カットは確実に記録できる。実は大概の仕事はこれで十分。建築のロケでも間に合うことが多い。一番大量に使用するのが作例や自分の作品を撮影しにロケに行くとき。その場合でも10MB (約1000カット)あればおつりが来る。そして、あたしの仕事のし方はカードが満杯になったら、どんどんバックアップを作り、リスクを減らすスタイル。ということはこまめにバックアップをとれるほうがいいに決まっている。そこで2GBで枚数を5枚稼ぐことにした。今まで使用していた1GBのメディアとマイクロドライブのすべてを合わせると、20GBオーバーの量は確保できる。これで一安心だ。

アートワーク

あたしはJAZZが好き。でも昔は(今もだが)レコードを買うお金がなく、あたしはクロフォードブラウンとエリックドルフィー、バドパウエルを集めるから君はマイルス。君はソニーロリンズ、君はチャーリーパーカーだけでいい、なんて振り分けてレコードを交換してテープに録音していた。デッキはもちろんソニーのデンスケ…。
まだ貸レコードもあまりなく、タワーレコードやディスクユニオン(なつかしい!!)の中古をあさっていたものだった。偶然見つけて買ったスタディ・イン・ブラウンがひどい海賊版で安物買いのナントカだったことも…。
そのうちお金は機材とフィルムを買うためだけに使うようになり、テープも古び、レコードプレイヤーも無く、ましてや時代がCDになり、CDプレイヤーを買う金なぞどこにもなくなり、ついにあたしは音楽を聴く、ということからどんどん遠ざかっていった。
時代は遷り、ついにコンピュータが音楽をため込むようになり、(そう、あのiTunesの日本発表時のジョブズの講演は早川先生たちと聞いていたのだ。その日にダウンロードしてそれからあたしのCD集めが復活した)すっかり便利に使うようになった。今のあたしの会社は神田に近く、ジャニスというレコードレンタル、いやCDレンタル店にほど近い。こうなると、何も買う必要はなく、ジャケットなんかいらないや、と思っていた。楽曲はどんどん溜まり、現在あたしのサーバには5000曲位が詰まっている。音楽に不自由することは無い…。ジャケットなんかいらないもん、と思っていたのだが、ちょっと考え違いしていたらしい。
誰もがそうだったと思うのだが、レコードをすり切れるほど聞いていた頃、その間はジャケットとライナーノーツを穴が開くまで見つめ、読み返し、「現在演奏中のレコード」をかける場所まで作っていたはず…。そう、アルバムはジャケットの画像にくくられて記憶されていたのだ。音だけ聞いていると、パーソナルや時代背景がついてこないのだ。
先週は、特にこの土日は時間があり、ついに一念発起して、ジャケットをアートワークに張り付け、コメント欄にパーソナルを打ち込む(といってもcopy&paste)作業をおこなった。かくしてiTunesにもiPodにもジャケットが表示されるようになり、実にJAZZを聞くのが楽しくなった。あたしが集めているのはバップ以降のものが多く、フュージョン(死語だね)にはいった頃まで。物置から引っ張り出したスイングジャーナル編集の「JAZZ&JAZZ」「これは確認したら1970年後半に出されたものだった。物持ちがいいね)というディスコグラフィーと引き比べながら、そろえていると、実に重要な「大好きな」アルバムがかけていることに気がついた。そしてまた「ジャニス通い」が3年ぶりに復活したというわけだ。でも、こんな古い資料でも役に立つんだ…骨董品しか集めていないみたいだね。

久しぶりに目一杯集めたエリックドルフィーを散々聞いている。

余ったハードディスク

会社の中に40GBのハードディスクが余っている。昔のサーバに搭載されていたヤツを取り外して今までバックアップ用に使用していたのだが、ついに起動ディスクのほとんどが40GB2収まらなくなってしまったのだ。そこで古いPowerMac G4 1.42Dual 2GB(ミラードライブ)に3枚さして、そいつをストライピングさせて仮想記憶にしてしまおうと考えた。2枚のストライピングで10GB(もちろん中身は仮想記憶を前提に小さなファイルや大きなファイルが目一杯詰まっているヤツ)の転送に4分45秒。1GBの転送に2分かからない計算で、結構早いといえる。これを三台のストライピングにしてみたら、4分15秒。これは1分間に2.36GBを転送できていることになる。FireWire800でラシーのRAID5(4機のハードディスクで構成)への転送が1分間に2.5GBだったのでこの転送速度に匹敵する。実際にPhotoshop CS2を動かしてみたが、かなりストレスフリー。ただしマシン内に4台ものハードディスクを搭載していることになり、どのくらい持つのか不安。しばらくバックアップに使用してみようと思う。きっとまたガットさんからメールが来るぞ。

EIZO ColorEdge CE240W


いつものことだが、FlexScanS2410Wを購入した途端に、EIZO ColorEdge CE240W(61cm (24.1)型キャリブレーション対応カラー液晶モニター) が発売された。自宅用で画像処理というよりはDVDを見るために買ったものだから、そんなに大きなショックは無いが、それでもやはりショックだ。18万円前後の実売価格と言うお値段も、ちょっと悔しい。まあ、液晶が映らなくなったPowerBook G4を何とか使い切ろうという為だったので、そんなに腹も立たないが…。
それにしても、20万円を切るセルフキャリブレーションディスプレイの登場は、大歓迎だ。現在もっとも安いお勧めディスプレイだといえるだろう。
EIZO ColorEdge CE210Wに至っては14万円程度だろうということだ。これがカラーマネージメントを加速してくれれば言うことは無い。(実物はPIEで拝見し、その実力は十分に確認している)

ま、あたしの自宅のマシンのセットアップも何とか終了することができた。今週末は少しゆっくりできそう。

ヨドバシカメラのポイントでバリカン。


あたしんちの近くの床屋さんが店じまいをしてしまったのは以前に書いたとおもう。その後、いくつかの床屋を遍歴するが、どうにもしっくり来ないし、なかなか丸刈りにはしてくれない。床屋さんに納得してもらうのに時間がかかるのだ。それと今までは会社の行き帰りのどちらかで寄ることができたのに、今はわざわざ時間を作り、回り道をしなくてはならなくなってしまった。
で、ついにバリカンを買うことを決意した。調べてみると、5~8千円程度でそこそこのものが替えることが分かり、たまっていたポイントで、買ってしまった。
でも不安なのは、丸坊主にできればいいけど、とら刈りになってしまうと困る。特に後ろの方は見えないし…。不安だったが、やってみると結構うまくいく。4回まともにできたらペイする計算なので、これなら何とかなりそうだ。
問題は、肩をもんでもらったり、耳かきをしてもらえなくなること。うちの悦子さんはそういったことが苦手だし…。
仕方ないから浮いたお金でマッサージにでも行くことにしよう。(変なとこじゃないよ)
結構ちゃんと刈れてるでしょ?

別子銅山


セミナー翌日。例によって、廃虚好きのあたしは別子銅山後を案内してもらうことになった。佐川印刷のデザイナーさん2名がわざわざご車で案内くださり、恐縮してしまう。
たどり着いて感激したのだが、たかが銅山と思ってはいけない。煉瓦と石積の見事な建造物が残っている。かつての住居を支えた石垣も。ぐあいよく風雨にさらせれ、建築から50年、ものによっては100年近く経過した風格をにじませている。ただし、かなり公園化の手が入っているため、風情はちょっと少なめ。でも山々に走るむき出しになった地層、斜行葉理には大量の黄鉄鉱や黄銅鉱、雲母やなどが見られ、石好きとしてはじつにうれしい。また、トロッコ後の廃線もあり、廃虚、廃線マニアとしての心をくすぐられる。かなり管理されていはるが、おいしいもの盛りだくさんの環境だ。同行のお二人のうち、お一人は私と同じ石好き。途中で結構大きな石を拾っていた。もうひとかたはフキ好き。始めの段階でおいしそうなフキをしっかりと採集されていたのが何とも言えない。
今日は105mmマイクロレンズの作例も撮ろうと思っていたので、コケやシダも撮影対象。でも巨大な遺構をこれだけ長いレンズで撮影するのは骨が折れる。途中から隠し持っていた18~200ミリズームに切り替えることもしばしば。
天気予報では今日は雨だったのが、朝から快晴に恵まれ、雲は走るものの、おおかた晴れている、撮影日よりだった。肝心の煉瓦を積み上げた巨大な建造物にたどり着いたときは、すでに逆光になっていたため、そんなに良い写真は撮れなかったが、それでも、廃虚を堪能することができた。
あ、それとマムシに注意という看板があったが、確かにマムシにもあうことができた。デジタル撮影やレンズのお話をしながら、久しぶりの廃虚巡りを堪能した一日。
佐川さん、西家さん、木谷さん、みなさんありがとう。

高松

今週の週末は高松の佐川印刷さんの社内セミナーで四国いり。あたしは生まれてこの方、四国にはなぜか縁が無かったのだが、昨年から3回目の訪問となる。なんと来月末もまた、四国に来ることになっている。
今回のセミナーは4時間をもらい、いつもよりは突っ込んだお話ができたように思う。
社長の佐川産と夜の10時ころまで、食事をしながら、よもやま話をしていると、結構趣味や生き方が似通っていることにちょっと驚く。特に炭水化物が大好きだけども、大江とのためにこのところ制限していることなんか…。もっともあたしの場合は全くダイエットになっていないけど。

モリヨウコ

あたしの知り合いで、帽子などを手作りしているモリヨウコという作家さんがいる。大阪在住だが、今回は自由が丘のドゥーセイというお店で個展を開いている。連休前から15日間の開催だったのでいつでもいけると安心していたが、気がつくと明日には終わってしまい、今日行かないと見ることができなくなってしまうということに気がついた。
急いで6時に仕事を終わらせ、“久田”とともに自由が丘に向かう。
相変わらず丁寧な縫製で、“良い仕事”を見せてもらった。彼女のコーナーはとりあえず終了するが、今後もお店で扱うのだそうだ。
実力とセンスのある作家さんだけに、もっと売れると良いな、と思う。

ローマの休日

あたしはもともとローマの休日やシャレード、おしゃれ泥棒などのオードリーヘップバーンのDVDを持っていた。今回、ヨドバシカメラで、あたしがもっていない、戦争と平和やパリの恋人のDVDボックスを見つけてすっかり迷っていた。その中にすでに持っているローマの休日が1巻入っていたのだ。何だかもったいないなと思っていたのだが、6巻パックで約1万円。1巻当たりは1666円なら「まあ、いいか」と購入することにした。
ちょっと見てみようと思い、再生してみてびっくり。画質が極端に違うのだ。まるで今撮影したモノクロ映画みたい。これはデジタルリマスター版だったのだ。一気に得した気分になり、幸せを満喫。
パリの恋人はとてもすてきな映画だった。改めて、[モード]、「ファッション」というものを考えさせられた。