Nikon D70用にまたレンズを買ってしまった。モデル撮影があったためだが、私はニコン系でそれにふさわしいレンズを持っていなかったのだ。
昔々、今はまったく使わなくなってしまったAGFA STUDIOCAMというスキャナータイプのデジタルカメラのマウントがニコン仕様で、そのために買ったmacro55mmと同じくmacro105mmはまったく使用しなくなってしまった。その理由はNikon Capture4.1のごみ取り機能が使えないためだ。そのためにわざわざシグマのmacro50mmを購入したのだ。そこで、まったく使用しなくなってしまったこれらのレンズを持って中野のフジヤカメラに持ち込んで見た。(腰の治療にいくついでもあったので)
なんとこれが日本で1万円で下取りしてもらえたのだ。そこで勇んで50mmF1.4を購入。合焦スピードには難があるが、75mm相当という焦点距離やレンズの明るさにはまったく問題がない。今日は“ぺこ”しか撮っていないが、そのうちにまた使用感をレポートしようと思う。
あ、そういえば昨日浅草橋の駅で大方さんと田海さんに偶然お会いした。やはり35mmF2はニコン系のデジタルカメラに相性が良いと言うお話に終始した。皆さん同じ感覚をお持ちのようだ。
Monthly Archives: 5月 2004
眠れぬ夜。最近は写真が無いなあ。
シロクマ…といってもあの南極だか北極だかに住む獣の事ではない。“久田”やその妹、母、それにあたしが通っている中野にある整体の先生の事だ。全ての治療が終わり、まっすぐに立とちょうど正面に寝ころんだシロクマの写真が貼ってあり(これは本物の白熊)それが目に飛び込んでくる。先生の雰囲気がその写真の熊に似ているという事で、私たちの間では尊敬と感謝を込めてシロクマというニックネームで呼ばれている。そのシロクマさんのもとになかなか治療に行けないでいる。おかげでどうも最近寝起きが悪い。寝起きが悪いだけならまだしも、昨日はまったく眠れなかった。もともとあたしは寝つきが良いほうで、布団に入るとすぐにいびきをかいているのだが、昨日はどうしても眠れなかった。久しぶりに早朝に出なくてはいけないロケだったせいもあるのだろう。転々としているうちに4時になってしまい、ここで寝たらばもう決して起きれないと判断し、車を引っ張り出して出かける事にした。鹿島神宮に向かう道は早朝という事もあり、がらがらにすいていて、80キロ順光で走っても1時間半もかからずに現場に到着して、さて、ここでしばらく眠ろうと思うのだが、やはり眠れない。
今書いている連載と新しく引き受けたムックの構想が、昨日、一昨日とうまくまとまらずに困っていた。テキストも写真のセレクトもほとんどケリがついているので、久しぶりに土日を休み、一気にまとめてしまおうと思っていたのに、だらだらと時間を過ごしてしまった。われながらなんのために休んだのかわからなくなり、情けなさも手伝って、ふてくされたように阪神巨人戦を見ていた。そのまま飯になり、あまり面白くないSF映画を見ているうちにいきなり、ここからまとめていけばいいのだ、天啓のようなものが(大げさな)ひらめいた。そこで、ぱたぱたとまとまり始めてしまったのがいけなかったのかもしれない。すっかりアドレナリンが出てしまったようだ。こういう時でもきちんと寝る事が出来るようにヨガや精神修業を積まなくてはいけないなと思いながらも凡人の悲しさ。結局コンピューターをたたき起こし、仕事をする羽目になってしまう。今日はちゃんと寝れるだろうか?
真珠の耳飾りの少女
真珠の耳飾りの少女、という映画を見てきた。タイトルを聞いた時、フェルメールの絵にしては耳慣れないタイトルだな、と思った。私は青いターバンの少女、として記憶していたのだ。
フェルメールという人は、彼が生きていた頃はかなりもてはやされた画家だったのだが、没後忘れ去られ、近世になって発掘された画家だという事も手伝い、その絵の詳細やタイトルもはっきりしないため、画題をそのままタイトルにし要する場合があるため、國、あるいは個人個人で違う呼び方をするのだろう。日本では“青いターバン”が一般的なようだ。
映画はフェルメールの伝記、というよりも、その絵の題材となった少女のお話。画家自身はこの映画の中ではホンの付け足し程度の存在だった。 ちょうど今フェルメールの中心としたフランドル派の展覧会が上ので行われているのでそれの自主タイアップかもしれない。
とにかくあの絵を題材にしていると合って期待どうりの美しい画面でおまけに至る所に婦長が隠されている。
お話だけ出てくるレンブラント、巧みなロウソクなどの光源を使ったシーンの後にラ・トールの話。カメラオブキュスラの現物。土間、台所などの風景はまるでシャルダンの絵を見るようだ。屋根裏部屋で絵の具を顔料から練っているところや鉱物、貝殻などを砕いているシーンは、その後フランスにおいて画期的な発明(チューブ入りの油絵の具)がなされるまではこんな事をして“絵の具”を得ていたのだ、という事を感じさせてくれる。実はフレスコ画や日本画などはいまだにこの世界なのだが。
主人公が時折見せるしぐさはまさにフェルメールの絵そのもの。もっとも彼の絵画はその性格がまさに「写真的」なのだから、もっともな話だ。深い陰影をあの堅いガンマ値を持つ映画の中で再現するのはよほど現像屋レンズ選びにに骨が折れた事だろう。(もっとも二ヶ所くらいどうしても色彩が合わないところも存在していた。現像の温度かレンズの質が違ったのかもしれない)
画家自身のアトリエが映画の中で描かれているのが興味深い。彼はほとんどの作品を自分のアトリエに構成して制作したらしい。そのため現存する作品の中から(特に今都美術館で公開されている画家のアトリエは善い素材だったろう)そのアトリエを再構成したようだ。
何だか立て込みのセットを見ているようで興味深かった。というか、あれはこの映画のために立て込まれたセットなんだろうなあ。という事は想像した立て込みのセットを再現した映画のための立て込みセット?
絵画とは写真の生みの親だが、まさしく、現在写真が合成、変形などで一枚の絵を仕上げている状態を実ははるか以前に地で行っていたのだね。
お話の内容はたいした事の無い(あたしにとっては)物だったが、2時間もの間、気持ちの良い写真を動画として見る事が出来たのは幸せな事だ。この映画を絵画的という人もいるのだろうね。私にとっては実に写真的な映画だったのだけれども。
映画館は銀座のシネスイッチだったので、5丁目の竹葉亭にお茶漬けを食べに行った。ネットで調べて行ったのだが、評判通り、お茶漬けはおいしかった。鯛茶漬けが絶品。しかし、うなぎが出てくるのが早い。あれはすでに用意されていないとあんなに早くは出せないだろうと思う。確かにおいしかったのだが、浅草の前川にはかなわないような気がする。ま、値段がまるで違うけど。実は会社のそばにも、神田菊川、ふな亀、といった有名どころがあるのだが、まだ行っていない。
それよりもほんとは登亭に行ってひつまぶしを食べたかったんだけど、ここは日曜日は5時で終わっちゃうんだよね。
この週末は久しぶりに休ませてもらいました。昨日は整体にもいけたし。幸せです。
向日葵の日記
向日葵の日記を書き終わってしまった。実はProfessionalDTPに連載を始める事になり、あたしみたいな人間が連載を二本も抱えるなんて(向日葵の日記はまったく個人的なものなんだけれど)これは身の程知らず。締め切りを守るためにも、そろそろ終わらせなくてはいけないと思たのだ。そういうわけで、実は2月ころにはもう書き上がっていたのだが、何だかこれをアップしてしまうとまた、“おかく”と別れなくてはいけないような気がして、小出しにしていたのだ。
それでも出しているうちに最後のネタまで放出してしまったので、一昨日の電塾で自己主張のときにこの報告をさせてもらったのだが、思わず拍手を頂いてしまった。とても嬉しかった。嬉しくはあるけれども…
新しい猫を飼う気にもなれず、“久田”と“ぺこ”をとり合う日々が続いている。最近の“ぺこ”は私へのなつき方の進展が著しく、夜などはあたしのおなかにくっついて丸まっているので“久田”が焼きもちを焼くほどだ。
そろそろ、誤字、というか誤変換文字を直したいとはおもっているのだけれども、何時の事になるやら。この日記は私のサイトに残っていますのでものすごく暇のある方はぜひ、遊びにきてくださいませ。
白い巨頭…もとい。白い巨塔。
巨頭…これは“久田”の事で間違い。今回のテーマは白い巨塔。
電塾の日、永嶋氏から思わぬ贈り物を頂いた。(実は借り物なのだが)
田宮二郎編白い巨塔。全巻。2時間テープに16巻。
こいつをを録画したほうも録画したものだが、借りて見るのも覚悟がいる。
あたしの女房がこれのファンで私も小さい頃この本編をリアルタイムで見ていた。
しかし、何時、これを見るのか?
どこからそのための時間と体力をひねり出すのか?
今後の大いなる課題だ。
といいつつ、早速その日に2時間、1本を見てしまった。
大病院、高層ビルがせいぜい12階建てってのが泣かせるし、主役と黒木瞳以外は皆「近作白い巨塔」にそっくりなのに驚いた。いや、かなり旧作を意識して作ったんだなと思う。明日は日曜日だというのに全員出社で仕事なのだ。
予想にたがわず出来はいい。残り15巻。
鹿火屋
朝食の後、あたしは元湯まで朝風呂につかりにく。今回のお風呂でもっとも良いお風呂だったような気がする。すがすがしい朝の雰囲気と今日は特にぐっすり寝ていたので体調がよかった所為もあるだろう。その後最後の伊香保散策ではまた気に入ってしまった大弓をひきに行く。その後合流した一族郎党が片っ端から大弓にはまっていた。
水沢観音にお参りし、水沢うどん。そのうどん店の並びの最後に鹿火屋という不思議な店がある。ライトアップの浅岡さんに前もってお伺いしておいた店で、裏の庭でとれたものを中心に出すのだそうだ。売り物は葛餅、里芋を丸ごとくし刺しにした焼き芋。お店は手作りの日本家屋と本物の水車小屋。参りました。裏庭には竹馬が置いてあり、皆はまる事はまる事。以外と“久田”が才能を示し、よたよたとあるくので、ついあたしも負けん気で踏ん張ってしまった。少し腰が痛い。
お酒は置いていないので普段ならぶつぶつ言うところだけれども、どうせ今日は運転手、という事でさほど腹も立たない。普通にラムネを飲んでいる。
そこからはまた下の道。3時ころに出発し、どう走ったのかよく覚えていないけど、122号線で利根川を渡るのに苦労した。松戸に着いたのが8時過ぎ。ふだんなら3時間半、という工程だろうか?
明日は一日寝ている事になりそうだ。
伊香保にて
寝不足だ。車をずっと運転しっぱなしで、夕食後も宴会が続き、それでも2時ころに寝たのだが、寝つかれず6時ころまで寝れなかった。
朝食は8時。飯を食べているうちに頭痛がしてきて、さっさとまた寝る。9時半から手びねりの焼き物体験。これは以外と面白かった。昔昔、彫塑の実習をとっていた事もあり、(もちろんブロンズや木彫、石彫ではなく、石膏取りだ)久々の昔とった何とか。
それでも水物を入れる器を作る勇気はなく、あたしはペン立てとノートブックの台を作った。うまく放熱バントして機能するといいのだが…これは一ヶ月半も過ぎたら送られてくるという。
昼飯はソースカツ丼の店。結構うまい。その後タクシー三台に分乗し、榛名山に向かう。全員でロープウエィで頂上に上がった後は自由行動で、(あ、もちろん今回も恒例のソフトクリームタイムはあった)乗馬、ゴーカート、足漕ぎボート、4輪自転車などで台の大人が子供のように遊び回る。あたしは大人なので湖を散策し、温泉に浸かり、戻ってくる事にした。しかし、息で1.8キロくらいあるいてしまい、温泉に入ったら、力尽き、帰りはタクシーに迎えにきてもらう羽目になってしまった。さすがに大人は体力が落ちている。
それでも夕食後、お決まりの温泉卓球。足が悪かったり、胃が痛かったりしてた連中がいきなりよみがえり、スマッシュやカットを決めている。あたしよりも10年から25年上の世代だ。
さすがにその後の宴会では30分もしない内にみなこっくり始め、10時40分に布団にはいってしまった。寄る年波…
そうそう、階段の途中に大弓をひかせる射的屋があり、あたしはこの手のものが大好きなので早速は行ってみた。ほとんどの観光地の矢と違い、ここのはまっすぐに飛ぶ。どうやらここのおじいさんは弓道の免除を持っているようだ。すっかりはまってしまった。
伊香保へ
松戸の両親を拾って、一般道を利用し、伊香保に向かう。
東北道は8時の時点で川口のインターチェンジから渋滞が始まっていたので、一般道、有料道路を組み合わせた今回のコースを選択。これは渋滞知らずだった。館林はツツジの見物客が集中するのでさらに北上し、北側から国道50号線にのり、122号線は突っ切って見事に11時半には“電塾の助教授”阿部氏の故郷である足利に立ち寄り、お昼ご飯にするはずだった。
しかし思わぬ落とし穴があった。
さらに利根川の北側から進入しようとコースを変えたが、いきなり途中でいきなりびくともしなくなった。慌てて50号に戻っても同じ状態。田舎道を突っ走り、あぜ道を蛇行してやっと渋滞の先頭にたどり着いた。(カーナビの威力は凄い。)そこはなんと足利フラワーパークの会場入口。駐車場がすでに満杯になっているらしく、入りたい車、出たい車がたった二人の誘導員のおかしな誘導で皆立ち往生している。これでは渋滞するはずだ。まともに走っていれば2時間化かってもたどり尽きそうにない。
悪態をつき、ののしりながら、40分遅れてレストランに到着。予約を入れていたのだが、電話で平謝りに謝っておきやっと席に着く。
インターネットで検索しておいたレストラン倉敷は値段も安く、お料理もおいしい。これで完全に機嫌を直したあたしたちは足利学校跡を散策する。木々が余裕を持って配置され、見事な築山ある。町並みは小さいが、中心部にこれだけの自然を残しているのは見事だ。ううむ、阿部氏はなるほど、こういったところで生まれ、育ったのか。
その後途中に予定していた赤城の牧場、繊維博物館などは全てあきらめ、伊香保に向かう。あたし以外はみなお昼でおなかいっぱいになったのか、ぐっすり眠っている。
伊香保のグリーン牧場辺りからまた渋滞。それでも数少ない抜け道をこれもカーナビで検索しながら、もう一方の関越道を回ったチームに7分ほど遅れて到着。ついに総勢12名の旅行が始まった。
この12名、実は“久田”関係の一族郎党で魑魅魍魎に勝るとも劣らぬつわものぞろい。今年も妖怪大行進が始まった。