長崎は雲ひとつ無いピーカンだった


 12日の夕方から長崎印刷工業組合主催のセミナーに参加してきた。セミナーは第一部がカラーマネージメントが走れる道を作ろう。第2部がデジタルとアナログの違い。二つまとめてデジタルデータが正しく渡る道すじ、といういつものお題目ではあるが、夜の6時から9時までという遅い時間にもかかわらず皆さま一生懸命に聞いていただけたことが、幸せであった。
 当日はセミナーが夕方からとあって、早朝に出かけ、長崎につき、観光、というか私の好きな羊羹じゃなく洋館の写真を撮りまくるためだ。しかしオランダ坂と間違えて何でもない坂を上ってしまい、かなり上に登ってから間違いに気づき無駄な体力を使ってしまった。長崎は例によって快晴である。晴れ男の面目躍如だ。やっとたどり着いた大浦天主堂は内部撮影禁止で、哀しくグラバー邸に上る。登ったところで下から簡単に登れるエスカレーターがあったのに気がつきしょげ返る。
 長崎は交通信号が少ない。飛ばすことが出来ないほど坂道が多いせいだろうか? そして驚くほど猫が多く、皆丸々と太っている。おまけに飼い猫でもなさそうなのに、人に慣れている。あちこち道に迷ってさまよったおかげで20匹くらいの猫に遭うことが出来た。中でも洋館の休憩所に寝そべっていたコは3ヶ月くらいの小猫で“おかく”にそっくり。喉をなでると首を伸ばしてごろごろという。そのまま引ったくって東京に戻りたいという欲求を押さえつけるのにものすごく苦労した。この子をつれて還ればあたしは幸せだけれども、この子はマンションの中で飼われてかわいそう…この素晴らしい環境に比較すると、東京のマンション暮らしは最悪だよね。