サーバ容量拡張大作戦。

当社のサーバはRAID5が約700GB。その他の死なしておきたくないデータ倉庫に240GB。合計で約1テラバイトという構成だったが、1年を越した頃にもう行き詰まり出してしまった。そこでRAID5の分は増やせないが、データ倉庫の容量を拡張する事になった。今まで240GBだった第二サーバを250GB×4の1テラバイトに拡張。もう一台のマシンに250GBを2台搭載し、これは高速処理を目指してRAID1のストライピング。合計で2.2テラバイトになった。秋葉原の格安店の250GBのハードディスクが殆ど姿を消していた週があったはずで、その犯人は私です。
冗長データを持っていないサーバはなんの意味があるのか、と聞かれそうだが、実はRAIDをかけていないサーバーは、将来のデータ移行用で、全てまったく同じデータが120GBのハードディスク10台に記録され、自宅に保管してあるのだ。私はこれを手動遠隔ミラーリングと呼んでいる。
長期間の保存を考えた場合、どんなメディアでも、いずれ時がきて、読めなくなったり、壊れたりする。という事はある意味、常に新しいメディアに乗せ変えながら、長い保存期間を生き延びていくしかないのではないだろうか?
であれば、新しい体を乗っ取りながら不老不死を実現するSFを何かで読んだ事があるが、これを地で行くしかあるまい、と思うようになった。そうなると、データ移行をいかに簡単にするか、という方が問題になってきた。そこで1テラサーバが登場したわけだ。
これなら、丸一日かければ、全てのデータが、新しいメディアに移行できるし、手間もない。もし、CD-R(もう使わないか)、DVD-R(これだって、現行タイプはもう旧タイプになろうとしているが)などにバックアップしておいたとしたらば、メディアを乗り換える時にものすごい手間になる事は火を見る事よりも明らかだ。
そこで、現在1メガ当たりの単価がもっとも安い、120GBと250GBのハードディスクを選択したのだ。
なぜ120GBが入っているのかというと、当社にはまだ古い135GB以上のビッグドライブを認識できないタイプが半数を占めているからだ。
これもいずれは淘汰されていくのだろう。

話しは少し変わるけれども、私達はいつまでお客様のデータを保存しておく義務があるのだろう?
もし、このまま画素数競争が続き、16ビットのPhotoshop データを保存していたら、きっと死んでしまう。そこで提案。
撮影後のデータ保存はあらかじめ契約に入っていないはず。(銀塩の時代はフィルムを渡してしまったら、それで終わりだったはず)
デジタルになって無制限に保存の義務を背負わされてしまう前に、契約時に、2年、ないしは3年の保証期間を設けてはどうか?
チラシなんかは2年以上前のデータを使った事がない。
これって1年2ヶ月で十分だね。(一年前のデータを要求された事はあるし、在庫処分を考えれば、これは妥当な線)カタログなどは3年保管したらお役ごめんです。
電化製品だって保守部品の保守義務はせいぜい5年くらいだったと思う。
ただ、このような商業的な写真じゃなく、アーカイブしなくてはならない写真…もし土門拳の写真だったら別なんだろうと思うけど。
個人の写真にはやはりDVDとハードディスク2枚という三重バックアップをかけているのだが…あたしの写真ではあまり意味がないよね。パブリックに訴えるものの場合はまた別なんだろうけど。