京都第一夜


京都にいた。

 学校アルバム組合のセミナーの集合時刻が9時と早いため、前泊となり、せっかくだから直近に仕入れたシグマ10~20mmの性能テストを京都のお寺さんで行おうと、Nikon D2X をもってきた。夕方あこがれの笠井さんと一緒に食事をする約束をしていたのだが、笠井氏、横島氏が京都駅まで迎えてくれ、そのまま、ロケ場所に案内してくれた。私ごときにありがたいことだ。
 笠井氏も、テストをする機材があると言うことで、一緒に撮影。私が10~20mmの超広角機のテストなら、笠井氏は250mmや360mmの超望遠レンズをあおって撮ると言う、全く性格が異なる撮影だったので、いったんお別れし、私は山門等を横島さんとニコンの12~24mm とシグマの12~24mm等とレンズを付け替えて撮影。また合流し、祗園の町並みを撮影して、氏のオフィスにお邪魔する。CRTとLCD 合わせて3台のAdobeRGBを再現可能なディスプレイが並べられた机に呆気にとられ、膨大なカメラのストックに感嘆した。残念ながら最後まで心を許してくれなかった(けれどもずっと75cmの距離に寝ころんでいた)大吉君にお別れをし、上七軒という歌舞練場に併設されたビアガーデンに向かった。奥様もご一緒で、今日アシスタントを付き合ってくれた金城君、横島さんのお友達であり、大阪でスタジオを経営している中村さん、そして明日のセミナーの主催者である、蓑内印刷の蓑内さんという総勢七人の宴会が始まった。

 ここはビアガーデンと言っても元々が置屋さんで、浴衣姿の舞子さん、芸子さんがビールを注いでくれると言うありがたいお店。地元の笠井氏、蓑内氏は今回初対面だったのだが、いきなり意気投合し、(おまけにお二人とも芸子さんたちを良く知っていてお久しぶりだのしばらくだの言っており、うらやましい限りだ。私などは直接芸子さんとお話するのは初めてなので、すっかり緊張して、柄にも無くかしこまってしまっている。)
 宴会は深夜に及び、千代菊姉さんと言う皆さんのお知り合いの芸子さんのお店に場所を移し、これであたしもとうとう京都に一見さんでは無く、訪れることができるお店ができたわけだ。