ペンタックスのレンズ開発ルートマップ

 数日前にペンタックスのレンズ開発ロードマップが発表された。その中でも気になる存在が21mmF3.2パンケーキレンズ、50~135mmF2.8の2本。どちらものどから手が出るほど欲しい焦点距離だ。
 何しろ21mmは常用レンズとしてちょうどよい焦点距離。しかも昨今でかいズームレンズが幅を利かしているため、レンズを装着した状態でバッグにほおり込み、気軽に持ち歩けないのだ。これがパンケーキレンズとなるとものすごく楽になる。もちろんオートフォーカス。あたしはニコンボディを持っているので、発売終了となった45mmF2.8を付けているのだが、約70mmは日本で常用にするには少々長い。一番の問題はオートフォーカスでないことが非常にネックになっている。20~30mm位(APS-Cサイズだと30~45mm)のペタンコなオートフォーカスレンズが欲しいと思っていたのだ。
 もう一つの50~135mmは、APS-Cサイズで使用するときに75mmから200mmとなる。実は個人的には70mmから140mmでも充分で、ほとんどのモデル撮影、商品撮影はこのあたりで片が付く。そして明るく、ディストーションが少なく、隅々までクリアーなレンズ。できれば手ぶれ補正がついたもの。つまりコマーシャル用万能レンズだ。これはあたしがニコンの18~200mmに求めたスペックとは全く逆だ。高倍率である必要は全くなく、50~100程度で2倍もあれば充分。そのかわり、値段が高くてもいいから、とにかく解像感、ディストーション、色収差などの基本性能がいいレンズ。もちろんみなデジタル専用設計であることは言うに及ばない。
 これらはマーケッティング的にはどうなのだろう? 以前あるメーカーさんにこんな夢を話したら、「いったいどれだけの人がおなじように考え、そんなレンズを欲しがるのか?」といわれた。マーケッティング的に薄いというのだ。しかし本当にそうだろうか? ペンタックスはどのような理由でこのレンズ構成をはじきだしたのか知らないが、あたしが今欲しいと思っているレンズそのものを発表してきたのは事実。(ア、手ぶれ補正がついてないけど)ということはこのての需要は「あり」だと考えていいのではないだろうか?このルートマップを見た途端に、istDを買いたくなってしまった。