都内だと小さめのマンション、あたしの故郷、青森県八戸市なら軽く庭と2台分の車庫付きで平屋で3LDKを購入できる金額の(まだるっこしいね)デジタルカメラが並んでいるもので、(もっともバックタイプ4台が特別でそいつらだけで軽く1500万円になってしまう)気が気ではない。そさくさと朝食を済ませ、会場に入ると金田さんがすぐにやってきた。一番気にしているのは金田氏だろう。
今日はいっさいカンファレンスを見る事なく、ひたすら電塾ミニシアターでテキストを売りまくっていた。最も多くの方々が並んでいただいたとき、トイメンのステージではラッセルブラウンのサイン会や握手会をやっていたが、並んだ人間の数ではあたしの方が多かったのだとか…。こんなことでラッセルブラウン氏に勝ってもなんの意味もないのだが、とにかく定価よりも600円ほど安いのが効いたのか、お祭り気分に乗せられてお財布のヒモが緩んでいるのか、87冊を販売できた。(どうしても1冊分計算が合わない。きっとおつりを間違えたのだ)
阿部氏の画像解像度、ヒストグラムの見方、あたしのトーンカーブ、色相・彩度のテーマには黒山の人だかり。さらに湯浅さんの「撮影時に便利な小物」では5~6重に取り囲まれ、全くそこだけが膠着状態になってしまった。100人近くは集まっていたはずだ。
そのうちカメラマンは平均して30パーセント程度(その中には電塾メンバーも混じってるんだから、もっと低いかもしれない)つまり、カメラマン以外のデザイナー、製版などのフォトショッパーがこれだけティップスを欲しがっているのだという事に気がついた。どう見ても総人口はカメラマンよりはるかに多い。という事は環境設定やカラー設定、カラーマネージメントは、こちら側でも思いきり必要とされているのではなかろうか?
ラッセルブラウンやスコットケルビーに触発された永嶋氏はついに自らがG5となってステージに上がった。あの水冷ラジェターの下に「インテル入ってる」のをレイヤーの透明度を駆使してみる事ができたひとはいったい何人いたのだろう??
とまれ、Photoshop World 2005 in JAPAN は滞りなく、しかも大成功のうちに幕を閉じた。私たちもこんな形で参加できるとは思ってもいなかったが、実に楽しい二日間であった。ちなみにはしゃぎすぎたラッセルブラウンはほとんど微熱状態でふらふらだったそうだ。打ち上げでは皆乗りに乗っていた。
来年が楽しみだが、あたしたちにはまだ大勉強会というものがある。今までお祭りだったのが、今回から初心に戻り、大セミナー大会となる。題してノンストップ!究極のデジタルデータ救済講座。これからがんばろう!