バックアップ

 70人の幼稚園園児の集合写真はキット顔がばらばらだと思っていたが、案の定、しかめっ面や横向きが多く、最初の3カットはいいが、後はほとんど全滅。ま、これは思った通りで、あたし自身がすでに集合写真を撮らなくなってすでに10年以上も立っているのだから、あたしの右手にも関係することだろう。最もいいカットを選び出し、それでも70人中40人の顔を差し替えることになり、結果的にしかめっ面や横を向いた顔はひとつも無くなったが、それでも皆が笑っている写真にはならなかった。ちょっと残念。
 この仕事をするために午後から会社に行ったのだが、鍵を開けてはいると、不穏な「からん、からん」という音が聞こえる。ストック用のサーバマシンだ。ばらしてみると1996年から2002年までの分のハードディスクが昇天していた。
 帰りに秋葉原で250GBの差し換え用のハードディスクを購入したら、なんと10、000円だった。とにかく安くなったものだ。自宅に帰り、スペアのハードディスクからデータをバックアップ。これに要した時間は約二時間だった。明日はこれを会社に持って行き、サーバーマシンに戻せば、また、以前と同じ状態になる。このシステムを作ってから、初めてのハードディスクの昇天と相成った。そして想定通りの時間内でデータを再生できたが、…気になるのは今、この時にバックアップも同時の壊れるというようなことが起こったら、いったいどうなるんだろうと思った。バックアップはもう一つはつっておいた方が良いのかもしれない。