UWB

100BASE-Tを上回る無線LAN

 自宅も会社も光回線をつないでいるため、結局無線LANは11gであっても使い物にならなかった。しかもつながっているマシンが全て1000BASE-Tなのだから、さらに悲しい。もっと問題になるのは、自宅も会社も、ほとんどワンルームと言うことだ。こうなると無線LANを設置するよりも、有線で結線したほうがはるかに効率が高いのは当然だろう。
 ニコンもキヤノンも11gによる無線転送をカメラ側で実現しているが、Jpegは問題ないが、RAW画像の転送にはまだ無理がある。私はRAWお宅なので、いまのところ、RAW以外で撮影する気が無い。ということで、しばらく静観することにして、ワイアレスをうっパラってしまった。(それでも8000円になったのだから、うれしい話で、これはPX-6500を買う時の助けとした。)
 そうこうしているうちに、明るいニュースが飛び込んできた。アメリカのエアゴーネットワークスの日本法人が年末には理論的に最大毎秒240MHzが可能で、実質70Mbを転送すると言う。「第三世代 True MIMOチップセット」というのだそうだ。もちろん、IEEE802・11b/g/aと完全互換。肝は圧縮はしないで複数の異なる信号を、一つのチャンネルで転送するのだが、その際にアンテナを複数使い、受信できる容量を増やし、また、距離も稼ぐのだそうだ。受けやすい信号をパケットごとに受けてしまい、その後に記録された順番に並び替えて送り出すのだろう。
 圧縮の過程を省ける分、高速なのかもしれない。
 これが実現したら、10~20MBのデータ転送も普通に行え、シンクロも無線にしたら、ほとんどケーブルレスのマシン直結撮影ができるのではないだろうか? 楽しみなことだ。
 また近距離ではUWBという技術も確立されようとしている。
 フリースケール・セミコンダクタという会社は毎秒660Mbを実現し、来年末には1.6Gbにできると言う。(なんで来年末って言い切れるんだろう?)こちらは消費電力が少ない。
 インテルやNECエレクトロニクスは広い周波数帯を細かくわけて約400台の無線LANを同時に実行するような方式で、混信に強い。また、USB規格にも準拠しており、USBに差し込むだけで使用できると言うのだ。ただし、消費電力が大きく、また、その周波数帯にも(まただ)日本の場合は問題があるのだそうだ。(第四世代の携帯電話がかち合うらしい)

 ともあれ、そんなこんなで帰り道、いつものラーメン屋天竜(浅草橋でもっとも古いのだ)さんの猫を「いじって」帰ろうとしていたら髪の長いお姉さんがその子をずっとなでていて、私の入る隙が無かった。もしあたしが彼女の髪をなでたら、即セクハラ、変態、痴漢行為、暴行魔になってしまい、逮捕されるのは必至なので、ぐっと我慢し(でも、もしあたしがそれをして、さらに誰かがあたしの坊主頭をなでていたらもっとおおしろい)自宅に帰って“ぺこ”にチグボンをして嫌われてしまった。