沖縄!第三日目


 9時ころに新垣君からこれから迎えにきてくれるとの電話が入り、やっとベッドを抜け出す。久しぶりにいっぱい寝たようだ。今日は新垣君が沖縄を案内してくれるというので、私の“趣味の廃虚”を目一杯リクエストしておいたのだ。写真は最後に観光をしたおきなわワールドの玉泉洞入り口でNikon D100で撮影されたもの。出口ではシータを使用したプリントアウトを¥1000で売っていた。写真の左右のお姉さんはサービスなのだろう。右側のお姉さんはとても綺麗だったがお持ち帰りは不可との事だった。私の隣が新垣君。
 最初は米軍のダンスホール跡。通常基地の中だと申請をしないと無理なのだがこれは基地の外なので金網を乗り越えてもいきなり撃たれる心配が無いというので安心して撮影。
 結構大きなものだが、廃虚としてはまだ若い。生活感がやごみが散乱していて、いまいちだが天井や窓辺には自然が侵食をし始め、少しいい感じになってきている。後20年もすると廃虚としての風格を備えてくるかもしれない。落書きはそこそこ上手だった。
 その後世界遺産に指定されている中城(なかぐすく)城趾を見学。素晴らしい石積みに感動する。芝生も青々として、少し標高が高い所為か、吹き抜ける風が心地よい。沖縄にしては高い位置に存在するので、眺めも抜群。その中城の正門の向こうに今は使われていないリゾートホテルの廃虚があった。此処は巨大で多くの部屋、ホールがあり、まわりがジャングルのようなので、自然が人工物を侵食、風化させる力も強いようだ。全てを数えたわけではないが100程度の部屋があり、すべり台やプール、建築途中の構造物など、私の廃虚マニアとしての好奇心は満足させられた。でも中城の方がもっと良かったかな?とにかく広大な廃虚で歩き回っているうちに息が切れてきたし、そばの薮の中は「ハブに注意」の立て札がある。
 ほとんど地元の人間だけでいっぱいに埋まっているお店で沖縄そばを遅めの昼にいただいた。ソーキそば、というのをもらったが、これが実にうまかった。ソーキとは豚のあばらの事を言うのだそうで、そばという割にはお腹がいっぱいになるものだった。
 海に行って見たのだが、私の想像する沖縄は玄関がまっすぐは見えない垣根や塀に囲まれて、低い琉球瓦にシーサーが乗っている、と思っていた。そしてその細い道を緩やかに下っていくと、白い砂とヤシのビーチがあり、水着のお姉さんがパラソルのしたに転がっている…
 実際のそんな家は数えるくらいで、琉球村にでも行かないと見られない。そして沖縄のビーチはは黒い砂にタイミング的に家族連れ、ヤシの実はほとんど見られなかった。
 知念村の斎場御嶽を見学。此処から四方に向かって祈るのだそうだ。この聖地も世界遺産。沖縄はジャングルだったとおもう。一軒家の廃虚を案内してもらい、今日は廃虚三件を一気にはしご。最後に私が沖縄らしい風景を見たいというので琉球村で観光。沖縄をたっぷり堪能させてもらった。

 中身の濃い沖縄。セミナーはうまくいったかどうか?今後のワークフローがうまく行くかどうか、全ては基本にかかっていると思う。
 私は出来rだけ多くの情報を伝えようとしたが、結局はこれだけ。露出、ホワイトバランス、適正な解像度。そしてバランスのとれたデータ。それを実現させるための環境作り。これさえ落ち着いたら、なのも問題はないはずです。心から、成功を祈ります。