日曜日なのに9時ころ起きてしまった。天気もとてもよろしいかったので写真を撮りにでかける事にした。もちろん一昨日、スタジオに届いたばかりのNikon D70をもって。
目的地は自宅から近い事もあり、時節柄、という事も合わせて小石川植物園、小石川後楽園を訊ねる事にした。
一般には「小石川植物園」ですが、正式名称は「東京大学大学院理学系研究科附属植物園」といい、そのもとは徳川綱吉が将軍になる前の御殿が在った場所で薬草などの栽培をしていたところだそうだ。やや北に向かって小高くくなる丘の南の斜面がそれで、その北西の端に今もその旧東京医学校建物が本号から移築され、残されていた。泉鏡花の「外科室」というマニアックな小説の舞台となった場所だ。あの窓の奥に小百合さんが横たわっていたのか、などと空想をたくましくしてしまう。散策をしていてとてもゆっくりできる場所で、都内とはいえ、さすがに上野周辺の情緒を濃く残している。今日持ち歩いているレンズはAF-S VR Zoom Nikkor ED 24~120mm F3.5~5.6G(IF)、標準レンズとして、Ai AF Nikkor 35mm F2D、広角レンズとしてこれだけはシグマの12-24mm F4.5-5.6 EX DG ASPHERICAL HSMの三本だけ。もっともこれで必要十分過ぎるほど。予備のバッテリーも1本持っているだけで十分過ぎるというのもありがたい。(バッテリーの持ちがやたらといいのだ。)ロケのセットが劇的に軽くなり、しかも使いやすい。こんなデジカメを待っていたのだ。
その後タクシーで真南へワンメーター程くだったところにある小石川後楽園にむかう。ここは例の水戸光圀の屋敷跡だとか。飯田橋という都心のまっただ中にこれだけの庭園が残されているのが奇跡のように思え、柳になった枝垂れ桜がいきなり満開で私を迎えてくれた。もっともこの庭園内の桜は10本程度でそれが広い園内に散在しているので、桜の集団という絵にはならない。ゆっくり歩くとそれだけで2時間ほどはかかってしまう。築山、池、などを巧みに配置し、時々聞こえてくる後楽園のジェットコースターの歓声さえなければ、都心にいるとは思えないほどだ。奥まった敷地の中央に当たる所には奥多摩の田園風景化と錯覚させるような風景にであった。
その後、私の飲み友達の入谷に住んでる根岸さんのご自宅を訪問、少しだけコンピューターの様子を見て、一緒にパイレーツオブカリビアンを鑑賞する。さすがディズニーの映画で、お話はなんてことないが、十分に堪能させていただいた。(その間にむちゃくちゃうまい赤ワインを2本)8時ころに“久田”も誘い出し、湯島のイタリアンレストラン(ここ、根岸さんが見つけてくれたのだが、実にソースとかオリーブオイルとか、野菜がうまい!店主は絶対の自信を持っていたが、なるほどうなずける)でさらに2本飲みっぱなし。実はあたしも根岸さんも、仕事の段落がちょっとついたので、今日はのみほうけるゾ、という日だったのだ。
すっかり酔っ払い、かなり同じ話題をしつこく繰り返すようになったので、11時ころ解散。幸せな日曜日。