デジタルカメラのフォーマット

今日うんぬんしたいのは画像形式のフォーマットのことではなく、単に比率のフォーマットのお話。

突然ですが、35mmサイズのフォーマットは横長(あるいは縦長)に長すぎると思いませんか?
立て位置で人物を撮影するにしてもちょっとポーズを付けるとすぐ画面からはみ出してしまう。
横位置では集合写真ならまだしもほとんどの場合ワイドとも言えない中途半端さ。
実際には必ずといっていいほど左右はトリミングされて使用される。

人間の目は左右に並んでいる。故に横長は正しいんだという説も聞いたことがある。しかし、どうしてもそうは感じない。ところが、これが映画だとそんなに不自然ではないのに。この感覚の不一致の原因は鑑賞する画像の大きさにあるのではないか?。そう、巨大な画面を目一杯に見たい時であれば、このフォーマットは悪くない。思い起こせば、35mmってもともと映画のためのフォ-マットで、巨大なスクリーンに写してみるためのファーマットだったのではなかろうか?。

手元で、あるいは普通に鑑賞するときにサービスサイズや四つ切りなんかはもっと寸胴だけども特に違和感を感じない。立て位置になっても不自然ではない。どうやら小さな画像の場合はこの当たりが「ちょうどよい」フォーマットなのだ。つまり6×4.5サイズ。ノートリミングで使うなら実にフィットするサイズだ。普段遣いのモニタのフォーマット、プリントのフォーマットしかり。絵画の世界でも標準フォーマットは「F」サイズで6×4.5に近い。特殊な形として風景などに使われる「P」というちょうど35mmフォーマットに近い比率は存在する。(これは風景用に使用されることが多い)さらにパノラマに近い「M」というやたらに横長のサイズも存在するが、めったに使われない。(フランス語の“海”を意味する単語の頭文字らしい)限られた大きさの中に少しでも多くの情報を効率良く詰め込もうとすると縦横の比率はもう少しちじまっても良いと思いのは私だけではないだろう。

どこかで35mmサイズが伝統になってしまったのは実は歴史によくある「間違い」が定着してしまった現象ではないか?とさえ私は思っている。(少なくとも“成り行き”だったような気がする)こんな“間違いかもしれない伝統”になぜ新興のデジタルカメラ達までも縛られる必要はのだろう?

実はコンシューマー用のデジカメの比率って(6:4.5=4:3)ちょっと寸胴に過ぎるとは思うけど、35mmのフォーマット(6:4=3:2)よりははるかに使いやすく感じるのだ。個人的には6×7というフォーマットはあまり好きでなく、これだったら6×6のほうが好きなのだが、実践での使いやすさにおいて、やはり6×4.5がもっとも使いやすく思える。

すでにこのフォーマットに目がなれているカメラマン達もいて、これを変更すると彼らにとっては彼らにとって死活問題だというお話も聞いたことがある。本当にそうだろうか?人間って、反転して逆さに映っている4×5のファインダーさえ、なれてくるとあっという間に。順応出来る。6×4.5も使えば、6×6も6×7も6×8も6×9も使う。(あ、6×9って2:3で35mmmとおんなじですね。でもって6×8が6×4.5になる。ややこしいですね。)多分少しの訓練でなれてしまうだろうとおもわれる。そう考えるとこの説もたいした問題ではないような気がする。

この問題って、あまり話題にならないことなので、ちょっと提案してみたい。(以前もっちーさんとお話したことがあるんだけれども)デジタルカメラがどんどん完成型に近づいている今、この問題をほおって置くのはもったいない気がしませんか?。デジタルカメラのフォーマットでもっとも使いやすく感じるのはどんな比率か。今一度考え直してみる良い機会ではなかろうか?「間違った伝統」に流されてしまうのではなく、実質を論じてみたいと思う。35mmサイズが悪いと言っているわけではなく、それもある意味必要なのかもしれないが、「標準」的なフォーマットとはけして思えないのだ。カメラメーカー任せではなく、使うた立場からのより良いフオーマットを提案したいものだ。私は3:2、つまり6×4.5のホーマットを推奨しますが皆さんはどう感じますか?