シューティングブース


というわけで、そのまま深夜の112時から本日のお仕事に突入。0時スタートということで、スタジオで待機していたのだが、いきなり搬入が遅れたので3時にきてくれ、という連絡が入る。12時に入れば3時頃にはいったん終わり、自宅に帰って一眠りして7時半の演奏者入りの時間に合わせることができると安心していたのだが、これで今日は眠れなくなることが確実となった。

3時に現場、丸ビルに着。予想通りライティングができる状態ではなく、1時間ほどイスの上で仮眠。

4時過ぎになってやっとお仕事がスタートし、大ざっぱにライティングができて、ハープが運び込まれてさあ大変。以外とハープってでかくて演奏者の影になるんだ…。

でライトセットを逆に回し、再セッティング。ここまではまだ良かったのだが、オートホワイトバランスで撮影させようとしたのだが、どうしてもうまくいかない。オートで十分にホワイトバランスが取れるようなセッティングだったはずなのに。そのうちに本番は始まってしまい、あたしは頭がウニ状態。

しばらくして、来てくださった技術者と実証実験したところ、ハープの地肌や金にコーティングされた部分が画面内に占める割合が有る程度増えた時に全体がブルーがかることを発見。「犯人はこいつだ!」
 全てのハープがそうだということではなく、偶然に持っていた色彩(波長?)によってオートホワイトバランスのバランスが崩れる、という希有な例に当たってしまったのだろう。ハープを塗ってしまうわけにも行かないので、いかにハープの金色の影響を少なくするか、ということにしばし悪戦苦闘する。

いやいや、だからってD3のホワイトバランスが悪いってわけじゃないんだよ。こんなピンポイントのウィークポイントは誰だって持っているのだもの。それにまだβ機だし、今のうちにこの手のウィークポイントは洗い出しておくべきだろう。こんなのプリセットマニュアルホワイトバランスを取ってしまえばそれでOKなんだけどね。今回は露出も、ホワイトバランスも、諧調性もオートで撮影させてしまいたいんだ。あたしのこだわり。それだけこのカメラが良くできてるって事。


丸ビルの会場は大入満員。夜のプロの部も含めて4000人は集まっただろうか?あたしもシューティングブースの様子が気になり、プリントコーナーのヘルプに入る。よしよし、大体うまくとれているようだ。しかし、やはりライトが少々硬いかも知れない。あごやほほの下のシャドウが気にかかる。もっとも。そこにほとんどノイズが見られないのがこいつの凄いところだけど…。