PIEセミナー

体重64.5キロ
体脂肪率20%
内臓脂肪レベル9
体年齢45

11時前にビッグサイトに入る。
久しぶりにあたしが運用している[自動処理]を前面に出したセミナー。

あたしのスタジオで動いている[自動処理]を皆様の前で1時間半でそのままに演じてみようというもの。
ところがトラブル勃発。一番大きかったのはインテルMacが、Windows起動でプロジェクターに投射できないこと。これではセミナーにならない。

これは以前にも経験し、それ以来自分のプロジェクターを持ち込むようになったていたのだが…あたしが持っているプロジェクターはエプソンの一世代前のヤツ。3500ルーメンという明るさを誇り、なおかつsRGBモードを搭載し、それなりの投射面があれば、見事な色再現とグラデーションを再現してくれる。買った当時中古ではあったが30万円以上したもの。

特に色再現、カラマネに関するセミナーが多かったのでどこにでもこれを持っていっていた。もちろんこれはMac Book ProのWindows起動でもまともに動作する。だからちょっと油断していたのだろう。

当然現場ではアタフタ。一時はスタジオのプロジェクターを取りに行こうかという事態まで追い込まれたが、サブのWindows機をお借りいて凌ぐことにした。もちろん、これも一筋縄ではいかず、現場で評価版をダウンロードしてインストール。Capture NXとCapture Control Proと「フォトのつばさPro」。ところがこれがあたしが検証していたバージョンと異なり、おまけにお借りしたマシンにFireWireが無い。ではネットワークで転送しようとするとそのネットワーク認証がうまくいかない。本来Mac OSXサーバで回しているのだが(当然WindowsとMacのやり取りは驚くほど簡単、しかも融通が利く)これを通常のMac OS X上で認識させるのに手間取った。気がつくともう2時半で昼飯さえ食っていない。現場の方に一番近くてすぐに食べれるところを聞いてみたが、この会場にそんなものはなさそうだ。あたしだってそれは経験値で学習済み。あきらめて下のコンビニで済まそうと思ったら、あたしを担当してくれていた松下さんがお弁当が余っていたので、と届けてくれた。これなら時間を無駄にしないで済む。ありがたくいただき、いざ本番。

実はこれ以外にも思わぬ伏兵がいっぱいあった。何れにせよあたしの準備不足。それを現場のスタッフが魔法のように解決してくれた。心から感謝する。

予定していたプログラムの1/4はできなかったけれども、せめてまともなセミナーに仕立てていただいたのは、スタッフさんのおかげ。

私にとっては良い勉強になった一日だった。自分のスタジオでは日々、更新してやっとここまでに持ってきたのをすかっリ忘れて、いつでもどこでも同じことができるつもりになっていた。実はコンピュータの世界なんて[バリエーション]がありすぎて、層簡単にはいかないのが普通だ。あまりに安定した環境でやってた…やって来れていた、ということに改めて気がつく。

今日セミナーには、メーカーのかたがたのお顔も多く見ることができた。今回はあたしのスタジオでやっていることは基本線なので…というかそれ以外はわからんのだが…「フォトのつばさPro」とCapture Control とCapture NX、そしてMac OS Xの連携プレイが基本だ。どんなに優秀なアプリケーションでも、たった一つの機能、監視フォルダという機能をもっていなければ、これは実現しないし、自分でそれを行おうとすれば多大な投資が必要になる。しかもそれはOSのバージョンアップなど土であっという間に「使えない」システムになるのだ。かなり特殊な例。かなりマニアックな使い方をお話したんのだが、これがユーザーの一つの希望であり、それにメーカー側が耳を傾けてくれたということが今日の大きな収穫ではなかったろうか?

自己満足かもしれないが、多少は収穫があったのではなかろうかという気がした。定員の1.2倍位のかたがたに聞いていただけた、という嬉しさとあたしの本当のきもち、これからのアプリケーションに求められる未来像を感じていただけたのなら、今日の1.5時間のために費やしたこの1週間はむくわれるのではないだろうか。あたしにとっての今年のPIEはこんなふうに終了した。

もちろんPIEは明日も、あさっても続く。ぜひ訪れて欲しい。ただ、あたしは明日からロケ。明日は多分いけないだろう。でも今までに無く、充実した…個人的にだが…セミナーの機会を与えてくれたスタッフに感謝。

講師控室で鬼のようになってマシンと格闘していて、周りの状況が見えなく、きちんとご挨拶するべきかたがたに、おざなりの挨拶をしてしまった自分に嫌気を持ちながら…。

時間がたち、今は反省。準備は…準備の完成度はどこまでも高くするべきだよね。それだって本番ではうまくいかないこともある。でも本番は悔いのないように。帰ったら女子フィギュアのショートプログラムをやっていた。本番でその力を出しきるもの、力以上のもを出せたもの、力の半分しか出せないもの。でも良いじゃないか。あたしたちにチャンスは幾度か訪れるのだもの。

個人的な感想は安藤ミキのスパイラルはきれいだった。

ちなみに本日のセミナーのあたしのプログラムは、ハンディのサイトにしばらく乗っけてあります。ご興味のある方はこちらからどうぞ。

http://www.handy3.com/