捜索願


ホテルでは、昨日あたしが帰れなかった事を知らなかったらしい。11時過ぎで締め出してしまうっていうのもなんだよね。朝になり、朝食の時間を確認しようとして、あたしがいない事に気がつき、会社に電話を入れた。会社から“久田”に電話が回り、あたしの携帯電話を呼び出したが、電池切れ。昨日のホテルへの電話を繰返しているうちに無くなってしまったらしい。充電器はホテルに置きっぱなしだった。つまりあたしは行方不明。

早速警察に捜索願が出され、地元の警察(これもホテルから200m位のところにある)が部屋を確認し、あたしが撮影にでたまま昨日帰らなかった、という事が確認され、「まさか北上川の撮影に胃って雪で足を滑らして?」と女房殿は思ったそうだ。北国の雪の中の撮影は考えればいろいろな事が頭を駆け巡るらしい。おまけにあたしは携帯の電池が切れてしまった事も知らず、昨日の深酒が効いて9時半までぐっすり。

こんな大騒ぎになっていると言う事を知らないあたしは、のこのこホテルに荷物を取りに戻ったら、ホテルの人が心配していたんですよ! っていう。心配するんならもすこし客の管理をちゃんとして欲しいものだ。鍵をフロントに預けてでているのだから。“久田”に連絡して無事をつげ、警察に出頭して「白いダウンを着た坊主頭の50男はあたしです」って報告。“久田”から聞いたところによると警察の人は「余り叱らないであげてくださいね」ですって。あたしがどこかにしけこんだものだと思ってるようだ。単にホテルに締め出しを食っただけなのに。

なんにせよ一件落着。あたしは「かっちゃん」の車に乗って、ママとお孫さんと白鳥を撮影し、その後登米に戻り、昨日撮り残したいくつかの建物を撮影し、駅まで送ってもらい、東京のスタジオに戻った。早速パスを切るお仕事が待っており、20点ほどパス切りして自宅に帰る。本日の写真は明治に建った小学校の中に復元されていた当時の授業風景。何だかすごく生々しいでしょ?

そうそう、風邪はだいぶよくなったが、咳と痰はまだ残り、咳が続くと頭痛になる。