カプセル内視鏡

 あたしの奥さんがしばらく前に内視鏡を飲み込むという検査を受けた。かなり大変だったらしく、その頃、カプセルの中にLED照明やデジタルカメラ、電源を内蔵したモノの存在を知った。言わずとしれた医療分野で活躍するオリンパス製品だ。
 こいつはどんどん進化し、現在姿勢制御が出来るようになってきているという。外側から磁気を利用してコントロールする方法とカプセルの前半と後半部分をそれぞれ逆方向に回転させ、ズルズルと動くというもの。これが可能になると、小腸や胃袋の中でも見たいところを観察できるようになるという。ボタン電池では電力が不足するだろうということで、体外からバッテリーを供給する方式も試されているという。姿勢制御が出来て、電源は無限に供給されるというのなら、これにマジックハンドをとシザーハンドを取り付けて、超小型カプセル式ジョニーディップとして、いきなり手術をすることも可能だ。
 これって何だかすごい!ミクロの決死圏は血液の中だったけれども、口腔内から肛門にかけては死角が無くなるかもしれない。しかも手術までその場で!!。塗り薬なんかも手当てできるだろう。飲み薬も、もっとも効く部位で散布することが可能だ。もうポリープなんかこわくない!
 ミクロの決死圏といえば気になっているのは人間が赤血球以下まで縮小されて、潜水艇に乗って血液内部に入り込むというものだがその時の質量はどうなっていたのだろう?小学校のころも気になっていたのだが、今もかなり気になっている。液体の中だから問題ないのか…だって潜水艇なんか何10トンという重さのはず…。
 ミクロの決死圏は涙腺から脱出した。カプセルはうんちと一緒にでてくる。ということは基本は使い捨てだという。知り合いは、たとえ見目麗しい女子高生であってもその次に使用するのはいやだという。しかしあたしはきっとそんなモンかなり高価なものになるのだろうから、半額以下や1/4以下と安くできるのならたとえ80の魔女が使った後でも構いやしないと思う。出来れば買い取って、いろんなものの中に入れて楽しんでみたいきもする。きっとブルートゥースかなんかで制御できるはず…。変なことは想像しないでね。きみはどんなモンの「中」を見たい?。