Nikon D200


今日は札幌。
飛行機の中ならすでに消えない雪が見えた。
かなり寒いと覚悟していたが、おりてみるとかなり暖かい。
札幌のお兄ちゃん、山田氏と落ちあい、お昼を市場のすし屋でご馳走になる。
その後、新年のセミナーの打ち合わせと、彼の壮大な事業計画、というか人生計画を拝聴し、ちょっと当てられぎみ。
こんな人生を設計し、送っている人が身近にいると思うと、その知り合いである自分もまんざらではない気がしてくるのが不思議だ。
この内容は、5年したら、あ、そうだったのかと皆思うかもしれない。
そうそう、来年にも話題になる何も知れない話を含めて…。

なぜ札幌にいるかというと、ニコンD200の全国ツアーの皮切りが札幌で、そのお手伝いにきているのだ。

別にセミナーを行うわけでも無いし、あたしが特別に撮影したデータを大野橋に飾る分けでもない。お客様に、データを持ち帰っていただくために、モデルさんを撮影する会場のライティングを行うライトマンとして参加している。

ヨーロッパでは当然のライトマン、なぜか日本はカメラマンが全てを行う。それだけ日本人は、個人個人がスーパースターでないと仕事ができないという環境もあるのだろう。
久しぶりに露出計を持って、ステージの上のEV値を測光する。あたしが35mmタイプをデジタルに移行して、6年。それ以来の露出計の活躍だ。

何しろ、12EVの光量を確保し、常に6~8人のお客様が同時に撮影し、それでも問題がないようなライティングを、という依頼なので、まるでTVスタジオのようなライティングになってしまった。それでも仕事をしているふりはしなければならない。デジカメって、撮影してみれば、答えは出るのだが、露出計を意味あり気に振り回してみると、それなりにありがたく思えるのではないか、というあたしの思惑。しかし、あに図らんや、実感したのは、測光してみると、結構面白い事がよく分かるということだった。露出計の出番はまだまだあるようだ。

ここでいちいち書けるわけではないが、露出の許容範囲というものが数値で出てくるのだ。平均的に、何処のポジションから撮影しても、充分に行けるライティングを作る(それも決められた電気容量の中で)という仕事は、なかなかやりがいがあるものだった、結果的にはあたしは絶対にこんなライティングはしないな、というもんではあったが、さまざまな要求を満足させると、こういった答えが導き出せるという、とても貴重な体験だ。

今回アップしている写真は、その中の最後セッティングになる一枚。背景が黒で、モデルの衣装が白。しかも正面側からしかライトを入れることができない。おまけにシアンからパープルにかけてのグラデーションカラーが存在するというデジタルカメラ泣かせのシチュエーションの中で、それなりに健闘していると思う。写真のできとしては、論外だが…、不思議なパース間を醸し出す背景とモデルの衣装、メークの奇抜さに救われ、それなりの写真が楽しめるようになっているはず…。

これから、このイベントは名古屋、大阪、東京、そして仙台福岡と各会場をを回る。未だあたしはD200 のレポートを書けないでいるが、そんなものを見るより、実物は一見に如かず。ぜひ、会場に来て撮影してみてください。きっと衝撃を受けるはず…。

モデルさんは、会場で違うけどね。