JGAS–ハンディに倉は建つか?


 先週は…というか昨日の月曜日まで、これでもかという急ぎのロケだらけで全く身動きがならなかった。(日記をさぼっていた言い訳なんだけど)結局処理とスタジオ撮影は皆連休にほおり込み、ウィークディは朝から晩までロケ三昧。うちのスタッフに応援を頼みたくとも、そちらはそちらでレギェラーのピークシーズンを迎え、毎日100カットオーバーの撮影で、外部スタッフが足りないくらいだ。
 こう書くとハンディは儲かって、儲かって仕方がない会社に思われるかもしれない。あたしもこれだけ忙しいんだからきっとすぐにも数軒の倉が建つに違いないと思う。しかし現実には今月はちょっと現金に詰まり、どうやってソニーのR-1を買おうかといらないことを考え込んでいる。フジのF11とどちらにしようかとも悩んだりしている。10万円程度のものでこれだけ悩んでいるのだから、現実には倉どころか、プレハブさえ建ちそうもない。
 そうそう、あたしはJGASにも行きたいし、(これは何とか最終日に間に合っていってきた)シーテックに至ってはついに行くことも出来ない始末。この連休は久しぶりにスタジオ撮影と、300カットに及ぶロケ画像の合成を堪能した。HDRもこうなるとスクリプトを組んで最後のチューニングだけを手動で行い、ファイルネームに連番を(あるいは元画像の最初のファイル名とか)打てるようなプログラムを組まないと、実践では使いにくいかもしれない。アドビさんにお願いしようっと。
 JGASではナナオの山口さんがセミナーを行っていた。セミナーを受けると水をいただける。うれしいのは最後にナナオさん特製のデスクトップカラーハンドブックという小雑誌をいただけるのだ。色彩に関する、ふる~い情報(これはある意味楽しいだけで無駄といえば無駄な知識なんだけど)から、最新情報、環境光からPhotoshop CS2…というかCriative Suite 2のカラー設定まで言及している。最後には印刷で出せるカラーチャートまで載っており、これは非常にありがたい本だ。また、装丁もこっているし。
 もう一つ目を引いたのがトヨインクが4色プロセスで、彩度を上げ、透明感を上げた製品を出してきたこと。再現域が広がり、AdobeRGB近い再現力を4色で実現するという。カラーバランスやグレーバランス、取り扱いの問題は従来のインキと全く変らないそうだ。ただ、お値段が少々張るとか…。それであればあたしが提唱する(実は郡司さんから聞いたんだけど)250線印刷と組み合わせたら、実にデジタルフィットな印刷方式ができ上がるんじゃないのかしらん?。
 TKハイユニティSOYクリアというのがその商品名。名前から見ると、例の環境問題にも対応したソイインキのようだ。特に印刷に置ける二次色、三次色の再度低下を押さえ、濃度の濃いところでの高彩度再現を可能にしたようだ。かなり透明感が高いインクだといえる。(そうなると被膜力が気になるのだけれども)インキの使用に関してはカラーマネージメントの環境下での使用を推奨し、なんのことはない、濃度とドットゲインを管理し、印刷機を安定させ、ICCプロファイルを使用できる環境で使うようにということだった。当然の事なんだろうが、そうなると使用できる印刷機が制限されてきそうだなあ。