AdobeRGBディスプレイ


 長年の夢がかなった。それは AdobeRGB色域を再現出来るディスプレイ。私のスタジオにどうしても導入したいと望んでいた物だ。画像処理に向くディスプレイではないようだ。応答速度がびっくりするほど遅いので、[スタンプツール]などを使用したりスクロールなどをしていると下の色が残ったり、奇跡が残像になって残ったりして、ちょっと異様な気分になり、パフォーマで画像処理をしていた頃を思い出してしまう。しかし、リファレンスとしての価値はやはり高い。ナナオが出したLCD…CG220は実用においてはやはり最高水準の物だろうと思し、今度NEC三菱電機が用意しているというバックライトにLEDを使用したディスプレイも期待大だが、やはりそれらは画像処理にも、色域確認にも、健康面においてもそれだけの価値があると思う。ただしCG220が70万円で、NEC三菱電機のはもう少しするのではないだろうか?。現時点でけして高いとは思わないが、やはり手が出なかった。それよりも20万円でこの色域を確認できるディスプレイを手に入れる事が出来るという誘惑には勝てなかった。もっとも、私が現在使用しているディスプレイがかなりへたりきっており、買い替え時期がきていたという事ももちろん後押ししている。
 通常はこちらをメインディスプレイにするのだろうが、私の場合、応答速度が遅いという問題を解決するために、パレット用のディスプレイとして使用し、ファイルブラウザを大きく表示してリファレンスとして使う事にしたが、これが実に都合が良く、気に入っている。スタンプツールナドハL567の方で行っている。狭いけど全体像は左側の RDF225WGで観ているのでさほど気にならない。
 ただ、何でベゼル(躯体)が黒なんだろう?。まわりが黒いと、中の画像がコントラスト強く、彩度高く見えてしまうのは分かり切っている事だ。そのため、さほど面白くない絵でも良く見えてしまうという弊害があり、(これを悪用して個展などで黒マットの額に絵や写真を入れるやからがいるが、あたしはそういう人たちは、絵に自信がないんだろうなといつも思ってしまう)これを避けるためにグレイのビニールボードをくりぬき、ベゼルの前に両面テープで止めて見た。これが結構いけて、ほっとしている。
 写真は向かって左が RDF225WG。右がナナオのL567。左下が PowerBookG4 15 inch 。わざと AdobeRGBで掲載しているので、[別名で保存]でダウンローして見ると、良くわかります。