ソウルそぞろ歩き


翌日は皆さん東京にかえってしまったが、私はもう一拍のこり、委君と韓国ソウル探索を楽しむ事になった。私にとってはい君との再会がもっとも思い出に残るソウルだった。

宿をでて、ぶらぶらと歩いて立派な二階建ての錦と葵色で塗りわけられた建物を見学。これPhotoshop CSの[ぼかし]フィルターで加工したのだが、こういう時はアルファチャンネルをもう少し細工しないといけない。カメラを構えているのが委君で、今日のソウル散策の出だしの写真。

その後、ソウルの骨董、書画、画廊などが集まる原宿のような場所を案内しもらい、いくつかの写真展を拝見する。4×5のネガを使って撮影された済州島の写真には感動があった。しかし多分アマチュアだと思われるが、Photoshop やペインターに作らされたという典型的な写真には閉口した。もちろん日本にもこの手の写真が氾濫した時代も確かにあったし、いまだにその傾向は払拭しきれていないのも確か。

お昼はもちろん古式のキムチをたんと乗せたご飯。出てくるのが水やお茶でなく(お茶はお金を払ってのむ)お米の香ばしい香りのするお湯なのも嬉しい。

その後市場を見学。その雑踏の凄さは最近込み合ったところを歩かない私にしてはとんでもないものだった。南大門(これって今は交差点のど真ん中にあるの。さすが元の交通の要だったところだね。)を過ぎて、銀座に当たる街角、で休憩。私はこのカフェで1時間くらい寝たみたいだ。

その後ケーブルカーに乗り、なんと加山に。ガスが激しくて町がかすんで見える。ソウルの空はこんな物だと委君は言う。もとKCIAが本拠地を置いていたところらしく、昔はげに恐れられていたところだとも。

大きなお寺にたどり着いた時は開館時間の5時をすでに過ぎており、仲は拝観できなかったのが残念。

委君の勤める会社のそばの焼き肉屋で(ここがとても居心地のよいお店だった)実にうまい焼き肉をいただき、幸せになる。

その後タクシーでホテルに帰り実に小さなセミナーを委君と二人でおこなった。もうカラーマネジメントは何か、という話ではなく、どうやってカラーマネージメントを納得させるか、というミニセミナーだった。

小腹がしてきたので夜のソウルへ。飛び込んだ焼き肉店でうまい冷めんを食わせる店はないかと聞くと、親切にも別の店を紹介してくれた。初めて食べる極細麺の冷めんだった。

これでソウルの二日目は終了。明日は5時起きで東京に帰る。

さて、来月から定期的にソウル電塾の開催。トップバッターは電塾の助教授、阿部さん。多分私もまた参加する事になるのだろう。そのつもりで、のこったウォンはそのまま両替せずに持ち帰ることにした。なんとも慌ただしい韓国旅行はこうやって終了した。新潟から数えて丸四日間。リュックが方に食い込むようだ。