私見 吉野家の牛丼のおいしいいただき方

 私は“吉野家”の牛丼が好きだ。¥280で取りあえずお腹いっぱいになれるのは多分ここだけだろう。もちろんこの手の店はすきや、天屋、ランプ亭、なか卯、松屋と枚挙にいとまが無いが、その中でも個人的にはぴか一なのだ。その吉野屋の中でも、蔵前通りと清洲橋通りの交差する場所にある店は何か特別にうまい気がしている。(おつゆの感じとか、お米のたき方のようなものなのだろうか?)吉野家が好きな理由に、夏でも、リクエストすると熱いお茶を出してくれることがある。(私はコーヒーが苦手で、お茶が大好きなので)。“ツユダク”(汁を大目に入れること)という特別リクエストは知っていたのだが、それ以外に“汁少なめ”さらに“ネギダク”(ネギを大目に)という特注がきくということも最近この店で知った。
 それ以来“ネギダク”の信者になってしまったのだが、先日少ししょっぱいのを避けたいと思い、いつもと違って“ツユ少なめ”で注文した。当然ベニショウガは多く入れたのだが、やはりご飯が余ってしまった。で、ふと気がつくといつももらっているお茶がそこにあるではないか? ややツユがかかったご飯にお茶を注ぎ込み、お茶づけさらさらで最後までいただいた。(お茶とご飯という組み合わせはだし味のように大脳に直接、「うま味成分」として働き掛ける特殊な作用があるようだ。)食べ終わった後のどんぶりも奇麗だし(なんのこっちゃ)何だかすごく得をしたような気がする。ぜひに、というほどではないが、後味のさわやかさはちょっとしたものなので、気が向いたら試して見てください。
 
今日は新宿でロケ待ちなので久しぶりにアカシヤのロールキャベツを食べてきた。今は無き“伊達のカレー”と新宿でのご飯の双璧だったのだが、ここは相変わらず¥690という値段で満足出来た。