異人館


 のぞみ、ひかり、を乗り継いで、新神戸に着いた。新機種を手に入れた時の恒例行事である異人館詣でということになる。Nikon D1 、CANON EOS D30、ミノルタディマージュ7Hi、Nikon D1X 、と続いて、今回のCANON EOS 1Dsということになった。同じところで撮影をこれだけ続けると、いいかげんに新鮮さが無くなってしまうのは致し方が無いだろう。
 今回は20~35mmF2.8、50mmF1.4、75~300mmISレンズの三本を持っていった。個人的に目玉でテストしたいのは20~35mmF2.8。特に高解像感を要求される写真の周辺部の仕上がりについて検証したかったのだ。ふと思いついてロープウエイでハーブ園にでも行ってみようという気になった。これが大正解。温室の中には壁一面に花で埋め尽くされたアーチがあり、これは絶好のテストの対象になった。
 気がつくと思ったよりハーブ園で時間を過ごしたらしく、もう2時を回ってしまっていたので、慌てて異人館に向かう。(やはり山田さんじゃないが、定点観測としてここは押さえておかないと)つい見慣れた風景(とは言え、やはり多少はレイアウトが変わっている)をいつものアングルで撮影していくのだが、シャッタースピードが遅く、しかも私は三脚を使う勇気がないので、かなり怖い。それとこれは想像していたことだが、20~35mmF2.8は超広角ズームなので、同じ室内が変わって見える。最も大きなことは画面に入れたくない立て札や仕切りのロープなどがこれでもかとばかりに入ってくるのだ。
 夕方には撮影を完了し、やっとラーメンにありついて、大阪に向かう。創造社学園で明日からのセミナーの準備で、今日は梅田泊まり。横島さん、内田さん、関西のAPAのカメラマンで塚本さんを交え、また深夜までの会談と相成った。