日記なのに長めの前書(言い訳)

 半年のつもりで日記を休止したのだがなかなか再開できずにただズルズルと時間が過ぎてしまった。雑用とはこんなにも時間をとるものなんだろうか? いやいや、正直に言って単に私のポテンシャルの低さゆえだろう。しかし、いつまでもそんなことをいってはいられないのでついに!。ついに日記を再開することにした。再開にあたりタイトルも一新することに。これで何となく踏ん切りもつくというものだ。ただしいきなり始めるのも何なんで、お休みの間の事柄をいくつか書き留めておきたい。なにしろビッグイベントがいくつもあったのだから。

 まず、第一に写真学校をやめたこと。第二に中部、関西電塾も卒業させていただいたこと。第三に新潟電塾の1年間のスケジュール組みを任されたこと。第四にスタジオ、自宅を引っ越し(それも合計三回も)した。(これがもっとも大きなイベントだった)そして第五に本を一冊仕上げた。本を書くことがここまで大変な作業とは思ってもみなかったのだが、これがやっと形にななった。これも一年近くかかった大仕事ではあった。幸いなこと?にPhotoshop Elements は、本ができ上がるのを待っていたかのように、v2.0の発表があり、(この時点では関係者だけの内々の発表だったのだが)あえなく発売と同時に、過去のものとなってしまった。さらに第六としてデジタルカメラのワークフローを考えなくてはならない羽目になった。これが今もっとも問題になっていること。細かいことではあるが、七つ目にスタジオのワークフローを一新しサーバシステムに矢野電気さんのレイドシステムを追加した。ほんとは1テラバイト近くに増強したかったのだが、お金の問題もあり240Gバイトでやりくりしている。実はこれも結構大きな革新を私にもたらしたのだ。引越も重なったのだが、システムの入れ替えは結構大変だった。(サーバ自体は問題無く移行したのだが、その周りのメンテナンスが凄かった)

 第一と第二の出来事は現在計画中の別の企画のため。どう転んでも私には分身の術は使えない。(もし使えたらきっと分身したぶん中身が薄くなっちゃう。)また、結構仕事にも影響が出始めたので残念ではあるが私の仕事から外すことにした。やめてしまったことにうんぬんしても仕方がないので、これは割愛して日記を再開するに当たりお休み中の第三から第七までの出来事を少々まとめて見たいと思う。
 既にこれって日記じゃないよね。と思いつつ…
 ところで新しいタイトルだけど、昔のタイトルって同読むのか知ってる人はいたのかしら? カフキュウムアン? 実は自分でつけたんじゃないんで、あたしもよくわからないんだもん。

そこで新規にタイトルコ~~ル。といきたい。

それは「カノッサンの屈辱」

中世ヨーロッパ史のハイライトの一つである「カノッサの屈辱」事件つまり、1077年「教皇と、教会を統治の手段に利用していた神聖ローマ皇帝との間に叙任権闘争と呼ばれる衝突が起こり、グレゴリウス7世は皇帝ハインリヒ4世を破門した。その後、皇帝はこれを好機とするドイツ諸侯の反乱をおそれて、はるばる雪山をこえてイタリアのカノッサで教皇に謝罪した事件とは全く関係ない。ハインリヒ4世にもグレゴリウス7世にも、その後のオスマントルコへのクルセーダス派遣に至る史実にあやかっているはけではもちろんない。(もちろんあの私が結構好きだった仲谷昇がナビゲートする深夜番組にも関係ないのだが、…覚えておいでの片もいらっしゃると思う…何となく気になっていたタイトルであることは事実)ただ単にごろ合わせで決まったタイトル。
 何処がごろ合わせかっていうとあたしが大学時代(更に細かく分けるとは大阪の大学と東京の大学時代があるんだが、大阪の方でのこと)何故か「しかの」ではなく「かの」と呼ばれていたことに起因するのだ。(どこが)既にその頃三郎を決めていたあたしは大概の学生より2~3つは年上。おまけにまばらなヒゲはやして、自分のことを「わし」という癖があった。自然と皆からは「かののおっさん」とよばれ、それが短くなって「かのおっさん」–「かのさん」–つまって「カノッサン」ということになったらしい。実は自分自身何処でこのような変遷があったのかよく記憶していないのだが、とにかくそういうあだ名になってしまったのだ。「屈辱」に関しては全く意味がない。もっとも日記なんて屈辱のうっぷん晴らしだったり、反省だったりで、そう言えないこともないか?ってことでタイトルを『カノッサンの屈辱』とすることにした。カノッサンとはQuanossonと書く(勝手に決めた)。あたしが敬愛する現代音楽の作家、クセナキスのアナクトリアやメタスタシスに響きがにていないこともない。(ギリシャネーム?)ということでお気に入りなのだ。

と言うわけで、この年末から新年にかけての数日で一気に激動の(私にとって)1年以上分の遅れを取り戻したいと思う。