11月の優しい電塾

 11月の優しい電塾は三名の参加者で結構にぎわう。3名でにぎわうってのも変だけど…いつも二人なので…何だかうれしい。実は3名の参加者があると、あたしとしてもそれなりに実入りがあるので…。

 前にシリコンメディアの台頭について書いたが、磁気ヘッドの記録密度も垂直磁気記録方式等でその集積度には目を見張るものがあるという。その技術の根幹をなすものは、プラターとヘッドの距離にある。従来、その距離はプラターの回転による風圧とヘッドの形状で浮上距離を稼ぐため、これをちかづける事が出来なかったらしい。
 今回の技術は、ヘッドに発熱体を仕込み、電流を流し、ヘッドとプラターとの距離を制御し、5ナノメートルというこれまでの半分の距離に近づけることに成功したのだという。これにより記録密度を1.2倍に高めることが出来るようになったのだそうだ。分速7200回転で失踪するガラス番の上に1mの10億分の一という距離で浮いている磁気ヘッド…。(1ナノは1mmの100万分の1。こんな距離って私たちには実現していることがすでに驚き)
 何だか気が遠くなるような話だ。工作精度としてこれを量産しているなんて…。

電塾にいけない。

今日は本来は電塾の日なのだが、あさかラスタジオで撮影が入った。しかも2ブランドあり、片方はプレタでメイン商品。でも撮影は快調に進み、夕方5時には終了した。かたずけもそこそこに、そこから一気に電塾の二次会場であるエビスの(でですけ)に飛び込んだら、まだ誰もきていない。仕方がないのでスタジオエビスに行くと最後のニコンさんの発表会をやってた。電塾にいけないのは悲しいけど、仕事があるのはうれしい…。

二次会だけに行くのは結婚式くらいにしないとね。

前にも触れたかもしれないが垂直磁気記録方式がついに一般化し始めた。1.8インチのディスクに40GBを記録する事が可能になるという。年内には日立グローバルストレージテクノロジーから2.5インチで250GBのディスクが出荷される。そろそろだなあ。

3.5インチはこの調子で行くと、あっさりと一台で1TB(テラバイト)なんてことになってしまいそうだ。あたしが気になるのはノートブック。バッテリーでブレイクスルーし、ハードディスクでもブレイクスルーがすぐにもやってきそうだ。今使っているのは PowerBookG4 15 inch 。ハードディスクは60GB。バッテリーはすでに2時間も持たない。だましだましでやっと1.2時間というところ。これが単体で500GBのハードディスクを積み、8時間バッテリー駆動できるようになったら…インテル製のCPUを積んでG5を上回るスピードで動作したら…。ノートブックの使い方も大きく変化する顔しれない。今は会社と自宅にそれぞれマシンを置き、ノートブックを持ち歩いているが、ノートブックオンリーという使い方もできそうだ。

そうそう、インテル入っているMACって、やはりシールが貼ってあるのかしら?それともAMDと互換になる?(もちろんできるはず)AMDの乗ったMAC互換機?。

Macと付き合ってすでに10年。今後どうなる事やら??。

JFW


 第1回「東京発 日本ファッション・ウィーク」のコシノヒロコのショーを見に行ってきた。仕事の関係で、招待券をいただいたのだ。せっかくの機会だからということで普段はあまり関係ない世界なのだが、神宮外苑まで出かけていき、プレス席に座らせてもらった。

 皆さん、がっちり三脚、一脚を使用してF2.8固定の明るく大きなズームレンズを使用している。(お仕事だから当然か)撮影している。あたしはお遊びだったので、邪魔にならないところに立ち、VRレンズ(24~125mm)を手持ちでかまえた。「こいつトーシロだな」という目つきで見られたが、あたしには関係ないもん。どうせF値は4.5から5.6まで絞るんだし。VRで2~3段手ぶれを押さえられたら、F2.8と同じくらいだもん。
 ショーは40分くらい続き、カードは4GB(圧縮RAWで撮影したので350カットくらい)を消費した。最初の数カットは全くエンジンが温まっておらず、(あたし自身、こういった撮影は普段はあまりしていないので)どうにもうまくいかない。おまけに感度テストをかねて行ったので、最初はISO100/F5.6で1/8位のシャッタースピードのため、まるでブレぶれ。いくらVRで手ぶれが止ってもこういった被写体ぶれは止めることができない。運に恵まれると、ダイナミックなものすごくいい写真を撮ることもできるけどね。あ、意図してそれを狙っている人もいるか…。

 ISO200から、やっと止り出し、ISO 400で、1/30位が切れるようになり、結構まともに撮れるようになった。最後は3,600相当の感度まであげてみたが、これがなかなかよろしく、使えるようだ。いまの銀塩フィルムもかなりよくなっているのだろうけど、ここまではとれないんじゃないかな? テキスタイルの質感はともかく、光が当たった肌の質感は充分にでているようだ。シャッタースピードは1/250まで軽く上がる。1,600ならば1/125を維持できる。現場でここまで判断できるのもデジタルの強み。
 回りはカード交換もせずにがんがん取っているんで多分JPEGなのだろう。これをRAWで撮影しているのは、暇なあたしくらい何も知れない。しかしこれは銀塩時代には考えられないことだね。
 自宅に帰り、チェックしてみると、ISO100で撮影したものは、ホトンド全滅だった。運良く、きれいにぶれてくれたものが2~3カット。ISO400以上のものは、そこそこだった。さすがに320カットを全部現像するのを待つ気は無かったので、バッチ処理を動作させて今夜はお休みなさい。