新・デジタルフォト講座がやっと発行され、新・優しい電塾も何とかスタートすることができた。これで、この6ヶ月間のどたばたはようやく収まったことになる。そこでこれからは心を入れ替えて(何度心を入れ替えたことか)また日記をこつこつ書いていこうかと思う。ちなみにお仲間のフロスと警部が退官されたので、寂しくなっていたが、今回新しいお仲間を迎えることになったので、それもきっと励みになってくれると思う。
私はとうとう50歳になる。実は早生まれなので、私自身はまだ49歳なのだが、まわりのクラスメィトは皆軒並み50歳で、小中学校、高校で東京同窓会やら地元八戸の同窓会やらで、今年はすでに3回の同窓会をこなしており、9月には大学時代の同窓会も予定されている。今、こんな年になって見て考えることは、60歳で定年なんてとんでもない。昔はいざ知らず、いまでは70歳位までは現役じゃないと、って感じてしまう。ここまで来ると、また誕生日はお祝い気分となってきたのがまた不思議だ。これを開き直りと言うのだろうか? 私たちの師である早川塾長は赤いちゃんちゃんこをまとうべきお年になられたが(おめでとうございます!!)そう簡単に引退はさせない。引退は70になってから…。
そういえば電塾に参加し出したのが私が40歳のころだから、デジタルフォトに手を染めて、10年が経過したことになる。ものすごく早いような、つい先だってのような気もする。この10年間、初めてパーソナルコンピュータに触り、マウスをもち、フィルムではなく、CCDに露光し、イルミネーターとルーペを捨て、ディスプレイで仕上がりを確認し、デジタルプリンタを導入し、カラープリントを自家処理にしてきた。初期投資が、当初軽く一千万円を越していたものが、今では200万円もあれば可能になってしまった。(むちゃを言えば、10万円のデジカメを買って、それでデジタル開始と言う事も…)投資価格はこの10年間で1/5以下に下がったと言えるだろう。しかし、値段が下がるとともに、基礎的な部分に対する投資をおろそかにする風潮が多く見受けられるようになってきたような気がする。ディスプレイや、キャリブレーター、ビデオボード、そして観察環境などだ。これはデジタルカメラ以前の問題で、ここを作らずにはどんなに高価な機械を購入しても役に立たないこともあれば、50万円程度のデジカメでも、充分に仕事をこなせることもあるのだ。
それ以外にも、写真を撮影する上の露出やホワイトバランスの問題。チャンとやっていれば、今のデジタルカメラは、きちんと記録してくれるのに、そこをおろそかにするから、後処理も大変になるのだもの。