小林響


旧い知り合いに会える、というのは楽しい事だ。それが当人の久しぶりの個展で十数年ぶりなるとまた、感慨が深い。今日オープニングだったのだが、その級友というのは小林響というファッションを主に撮っているカメラマンで、コマフォトなどにも登場しているので知っている方は多いと思う。彼のライフワークであるアジア、アフリカの原住民の肖像写真で今回は4×5を使用していた。相変わらずこくの深いプリントでアナログの権化を目の当たりに見る思いがした。今回も、力があり、美しいプリントは見るものをを圧倒する。もっとも彼の肖像写真自体が鑑賞者を脅迫するような勢いを持っているのは事実だが。
最初に彼を有名にした屋外に白ホリをたらしてポートレイトを撮る、という事に私は少々かかわっている。アベドンをやりたかったのはその頃初めて知ったのだが、どうやったら屋外にロールペーパーをたらせるか、という彼の問いに、それならイレクターで作るのがもっとも安く、欲しいサイズを手に入れる事が出来るだろう、と助言したのがあたしだった。まさかアフリカまでそれを持っていくとは思わなかった。彼が気にいって使用していたマミヤのC330もあたしがC220を使用していたのを見て、気に入ったらしい。
もっとも実際にはあたしが彼の内部でどれだけかかかわっていたのかは解らないが、その時代(彼が現像、プリントを初めて、それからアフリカにものすごい思いをして言った頃)に少々かかわり合いがあったのだ。
この個展は5/13日まで開催されていますので、ご興味のある方はぜひ!
横浜ポートサイドギャラリー http://www.ycs-ap.com